長年、自治会業務だったうちの一つを町の民間委託に。高齢化が進む役員の負担軽減へ。

我が家もつい先日、開成町のコロナ禍における経済活性化事業、プレミアム商品券が届きました^^

隣の小田原市や南足柄市のコロナ禍の店舗応援商品券を、いいなぁと見ていました。

一世帯2口5000円分(購入価格は半額)は購入できる用意があり、もし申込数が少なければそれ以上購入可能となると自治会長会議で町長さんも言っていました。 結果、3口購入できることになりました。 

ワクチン接種もして、安心して出かけられるようになった頃の商品券も良いですね。 

ところでこのチラシは、自治会ではたしか配布はしていませんね。 自治会加入者か非加入者かは関係なく、全戸配送されたと思います。 

町の広報物が自治会員宅に届くのは自治会加入の利点だ=非自治会員にはその情報は伝わらないけど、町はそれでいいの?

以前書いた、「自治会(町内会)とは?必要?」の中で、「行政が自治会に委託していることは、情報伝達の窓口的役割。」と記しました。 

これは当自治会がある開成町の場合、毎月、回覧板でお知らせを伝達することと、一戸一戸への配布で町広報物を渡すことです。 

つまり、町が発信する情報(月発行の「広報かいせい」「議会だより」「社協だより」等、また年一回のカレンダーなど)は、自治会員には手元に届くけど、非会員には届いていないということです。 メリットと考えるあまり、目的を見誤っていませんか?

当自治会の前会長さんが、「これは自治会加入の大きなメリットだ。 非自治会員は欲しいと思ったら自分から取りにいかないといけないのだから」

と言っていました。 

確かに有り難いことですが、あえて非自治会員を選んだ人は、地域の繋がりや情報を特に必要としていないか、独自ルートを持っているかだと思います。 だから、「自宅に町広報が直接届くんだって?じゃあ入ろうかな」とは思わないでしょう。 

加入を促すメリットにはなっていない、ということです。

そもそも開成町の自治会加入率は減少傾向にあり、自治会加入世帯にだけ配布していると、2割以上に町が発信する情報が届かない、ということになります。 町はそれでいいのでしょうか。 

減少傾向であるということで、現状すでに、「自治会員には手元に町広報が届く!」ということが退会を留まらせるストッパーにはなっていませんし。

全国で高齢化=自治会だって高齢化。 それに合わせた変化が必要。

それに、開成町は農家が多い地域があり、「田舎ゾーン」と親しみを込めて呼ばれていますが、田舎ほど高齢化です。 

また、田舎ほど一軒一軒の距離があって戸配送は大変です。  町は慣例として長年そのまま続けていますが、人々は変化しています。 

おそらく、これまでも他の自治会長さんから「大変なんだよなあ」と、町へ話があったのでしょう。

この自治会請負業務である広報配布が、今年度から月2回だったのが今年度から月1回になったのは、役員の負担軽減が目的です。

しかし負担に加えて、減少する会員のみに限定した情報配布という疑問があります。 

私は自治会長会議を2回終えた時点で、広報業務に関しての意見を文書にして、それを担当者に直接お渡ししながら訴えていました。 そして最近また窓口に行って同じ人に同じような話を蒸し返していました。

「自治会勧誘文句として、町広報が自宅に届くからと言ってるんですか? それが加入のメリットだと? 本当にそうですか?」

「うちはマンションだから配り易くていいですよ。 でも他の自治会、とくに農家さんの方は大変ですよ。 これから夏ですけど、町の仕事を代役で務めるために、高齢の方々は熱中症対策をして歩き回ることになるんですよ」

 など上記で書いた疑問や現状についてです。 もしかしたら、横着して、回覧板と一緒に戸配送分も回し、「これこれは一部ずつ取ってください」としている地域があるかもしれませんが・・・。(回覧板に収まりきらないから袋?。カレンダーは無理そう)

その若い担当者のご意見もよくよく聞いてみれば、実は彼も、私と同じような考えを持っていると分かりました。 

自治会は、快適な生活を住民の皆さんが少しずつ手を添えて支えているもので、メリットデメリットの話ではない、という考えです。

同じことを町役場の若手担当者が疑問に感じ始めていました。→ 民間委託を試してみることに!

自治会勧誘文句を町への転入者に伝えながら、担当者も疑問に感じ始めていたそうです。 

「これは勧誘文句として成り立つのか? 情報が配布されない非加入世帯が相当数いるがいいのか?」

という疑問です。

お隣の南足柄市は民間委託をして、試験的に市から1万5千世帯の全ポストへ直接、戸配送をしてみたそうです。 

2回行って、1割以下の非自治会加入者から苦情が届いたそうです。 

南足柄市と、その報告を聞いた開成町も、民間委託で戸配送することの住民への影響は少ないとみなしました。 自治会役員の負担軽減の方を重視して、

今後、戸配送は民間委託となる方向…とのことでした。 

時代に合わせた、住民皆さまの状況に合わせた変化。 これまでの長く慣例で続いていた一つが変化するので、それなりに大きなことだと思います。

他の自治会長さん達には7月に報告予定とのこと。 皆さん、歓迎してくれるといいですね。