非正規社員-下っ端アルバイトから見える景色と同僚たち

今日は小学校が振り替え休日。 土曜日が参観日と引き渡し訓練でした。

特別な平日休みは、どこへ行こう!?と我が子に聞いたら、リクエストは釣り。 近くの酒匂川でおじいちゃんとアユ釣りでした。🐟

下っ端アルバイトという立場から見える景色

私は週に2回だけ、アルバイトをしています。 保育園に子供を通わせられる条件ギリギリの就労時間です。

始めは、ブランクが長かったので謙虚な気持ちで、大学卒業後は初めてとなる「アルバイト」を希望しました。 段々と責任ある仕事を任されるようになれるといいな…と新しい職場にワクワクドキドキしていました。

しかし職場である箱根は通勤するには遠いし、定められた1日当たりの勤務時間の関係で、週数回の勤務でいっぱいいっぱいなのが現実でした。 

幼子から思春期の子達3人がいる家に仕事を持ち帰ったり、仕事について思い悩むこともないアルバイトがちょうど良いです。

自治会長になった最近は、この立場の良さをとくに感じています。

住んでいる開成町では町史始まって以来の女性自治会長とのこと。 その他、小さい規模ながら町の助成事業に認定されている非営利団体の代表をしています。

それが女性参画の波に上手い具合に乗ったようで、地域の広報や新聞などでフォーカスされています。 開成町内では、「時の人」だと言う人達もいます。

一方、下っ端アルバイトは、そのように持ち上げられることは特にありません。 

名刺やデスクはもちろんなく、上司が決めたことに従って動きます。

愛想よく謙虚に、任されたことに真摯に向き合う姿勢を忘れずにいられて、なかなかいいな…と思っています。 

 

同じ立場にいる非正規社員たちの傾向は、ニュースで見聞するとおり。

難しくない仕事なので、観光客や箱根の状態だけでなく、会社内部の人の動きなども客観的に眺めていられます。 

規模が大きいので、多くの同僚がいます。 皆さん、職種や環境が好きで入ってきて、誇りを持って仕事をしています。

同僚もまた、週数回に限られる勤務で、最低賃金に近い時給の非正規社員たちです。 不景気などを理由に、今は誰が望んでも正社員にはなれないでしょう。 

「ご主人が稼ぎ頭だから、給料は自分の小遣いや家計の足しに」・・・という既婚女性が多い昼間勤務のパートやアルバイト社員ですが、コロナ禍でより露呈した数々のニュースと同様、実際はそうではない女性達の方が多いです。 

また自分の好きなことが他にあるなど、正社員勤務をすることに興味や意欲が薄い20代30代の若者達が、その半数います。 

多くが望んでも正社員が難しかった就職氷河期とは、全く違う「普通の感覚」がそこに漂っています。

誰が望んでも正社員にはなれない・・・同僚の非正規社員たちの中で、望んでいる人はいないわけではない…と思いますが、ほとんどいません。   

小田原から来ている人が多いので、たまに例えば

「人気者だった前市町さんに代わって、今の小田原市長さんてどう?」など、上記の人達それぞれに同じ質問をして「小田原市民の普通の感覚」を探ろうとすると、けっこう面白いです。 

そんな感じで私にとってのアルバイト時間は、非日常的・異世界な驚きや発見があるけれど、日常生活の大事な一片になっています。