湿気が多くて暑くなってきました。 仕込んだ梅シロップを冷たいジュースにしたら夏バテに良い気がします!
さて↑ (写真がぶれていますが、追ってきちんと雑誌の写真を撮り直して交換します。→交換済み)
とてもお洒落で綺麗な「車椅子アイドル・猪狩ともかさん」が箱根旅をするロケ中に来館されたときに、施設の電動車いすを紹介している私、です。
たまに「お仕事もされているんですか!?」と驚かれるので前回に続き少し書いています。
(→パラリンピック応援大使・猪狩ともかさんの壮絶な体験談、壮絶な体験談と前向き思考の秘訣)
そこは世界に繋がる窓口。
上記の猪狩ともかさん含め、ここで勤めているから知ることが出来た、様々な分野で活躍する著名アーティストが多くいます。
美術館には国内外の芸術家の作品が多数あるので、その芸術家の生い立ちや時代背景などに思いを馳せます。
アメリカの芸術大学で学んだ内容と重なれば、当時の生活を含め多くの記憶が蘇るし、複数国に散らばっている当時の友人らに話をするきっかけになることもあります。
さらに加えて、箱根の人気観光スポットですから、コロナ前はインバウンド客が大多数押し寄せていました。 英語の接客はもちろん、ペルシャ語や中国語でも迎えられるよう、簡単な挨拶は覚えました。(コロナで来ないので、もうほとんど忘れました)
私には美術館(art museum)という場所は、世界に繋がる窓口です。 多くの人に、そうなり得ると考えています。
正社員で二か所の「観光地の美術館」につとめて、今は三か所目にして国内外から最も観光客が集まる箱根でアルバイトです。
末端で、細くてもいいから繋がっていたいと思わせるに十分な場所です。
ニュースな話題を目撃・体感している。
前回書いたのは、非正規社員たちの現状についてでした。 非正規社員の激増は、大学卒業→就職難で仕方なく非正規社員にならざるを得なかった人の増加が原因…ではない現実について触れました。
ニュースでただ見聞するだけでなく、まざまざと目撃・体感できるのは「観光地・箱根」についても同じです。
コロナが話題になり始める直前は「爆買いする中国客が春節に大挙して来日していた」。そして
「コロナでインバウンド客が消えた」「感染予防に無頓着な若者は多く出歩いている」
「発表の場が無く補償もないアート・サービス関連業界の危機」
「『GO TO トラベル』のために施設側は緊急対応に迫られる」「緊急事態宣言でやはり客足は遠のいた」「学校の修学旅行は遠出せずに日帰りで行けるところ」・・・
などなど、ニュースそのままなコロナ禍の人の動きや施設対応を、実際に目の当たりにし、観光地のコロナショックを肌で感じていました。
その他、箱根で働いて見えること
箱根には皆さん、のびのびした観光を目的に来られるので、家族・カップル・友人同士・一人旅・、、どんなグループでも顔が上向きで表情が晴れやかです。 接するこちらも幸せな気持ちになります。
今は山アジサイが綺麗で、もうすぐ山百合が至る所で咲きそうです。
しかし遠目で見ると、箱根の山は温暖化で紅葉がくすんできました。 それだけでなく、楢の木を好んで食べる虫「カシノナガキクイムシ」が静岡から飛来してきて、昨年あたりから山に点々と枯れ木が目立っています。 恐ろしいスピードです。(説明が分かり易かった熱海市ホームページ。)
その他、伝統的な観光地というだけでなく、「都心から日帰り可能」をアピールポイントにしている神奈川県の一大観光地ですから、大雪・大雨・その他災害があったときの公共交通機関の整備・対応は驚くほど素早いです。 情報発信の仕方について、内部にいるから気づくこともあります。
また、箱根の玄関口といえば箱根湯本だと思っていましたが、ほんのここ数年で、洗練された小田原情報紙を多く目にするようになりました。 私が住む足柄地域のものも少し。 いかに箱根への観光客を迂回させて取り込むか、各市町の試みが客観的に見られます。
そんな風に、ここのアルバイトだからこそ、ジーッと眺めていたり考えたりできることが沢山あります。
同僚達も良い仲間だし、細く長く続けられたら幸いです。
「美術館でしていた仕事」についてなどの関連話も、いつか書くかもしれません。