もっと本を借りやすくしよう。寄贈本も呼ぶ自治会の図書サービス。

当自治会館を初めて利用するという団体が最近いらっしゃいます。 会議室や図書室が入っている町民センターという町の施設が工事中で使えないため、ほかに安価で利便性がある場所・・・と探し当てて来られるグループです。

三種類の貴重な本を寄贈してくださった「足柄の歴史再発見クラブ」もその一つです。(新刊「みんなで学ぶ 富士山と酒匂川」←英語・中国語訳付、「足柄歴史新聞 富士山と酒匂川」ほか)

寄贈の理由は、ただ「利用するようになったから」ということではなく、自治会長の私が子ども・子育て支援団体代表を務めていて、その活動には学習時間もあるらしいから・・・とのこと。 メンバーのお一人である、前開成町長の露木順一さんがお話してくださったのでしょう。 有難いお心遣いです。

また、自治会館が綺麗に保たれており、町資料が整然と並んでいること、さらに「パレット文庫」(後述)があることも、メンバーの方々が「ここになら」と思ってくださったことと推測します。 当自治会の前会長さんがマメで整理整頓が得意だったので、私はがんばって倣っています。

「パレット文庫」に並べようかと思いましたが、町資料と共に平置きして見やすくしたいと思います。

今回いただいた本は、子ども達には地域の理解に繋がるし、住民の方々の中には自分達が住む地域の歴史・しかも防災に繋がっていると関心を持つ人が多いと思うので、有り難いことです。 自治会館利用者が増えるかもしれません。

自治会員以外の方からの本寄贈というケースも初めてのことです。 次回の自治会広報で紹介する予定です。

みんなで作った「パレット文庫」。 住民達から不要な本を集めて自治会館の本棚へ。

まだ4、5カ月くらいですが、不要と言っても、料理本、話題作、推理小説、子ども向け・・・多岐に渡っていて目移りする内容です。

当自治会は、前会長さんのときに「パレット文庫」を設置しています。 住民の皆さまから寄付してもらった本を並べています。 

1回目募集で写真の棚に収まりきらないほど集まったので、おいおい増設する予定です。

ルールは「借りたら、返すこと。」「丁寧に扱うこと」のみ。 利用者の善意による運営となっています。 ※ただし自治会館が不定期で開いているときのみ利用可能なので、若干不便ではあります。

私は昨年の副会長時、前会長さんに「パレット文庫」の案を相談されて、すぐ「それは良いですね」と返事をしました。  前々から「もっと本を借りやすくしたい」と誰彼となく、話していたことです。 

求めて無理だったら、動いてみる

私と同じ開成町民ならご存じですが、町民センター内の図書室(図書「館」の規模ではないので「室」)は多方面から蔵書数や利用スペース、雰囲気などについて改善を求める意見が届いていた状態でした。 

今は建物を改装中なので、規模はあまり変わらないかもしれませんが、新設された町役場と同様にガラリと素敵な雰囲気に変わるのかなと期待しています。 (と思ったら、ホームページを見ると図書室の階はどこも変わらないのでしょうか・・・)

私は4年前にここへ越してくる直前、手続きついでに「あれ!これが町の図書施設ですか?」と知り、驚いて町役場に意見を出したことがあります。 今はもう、小ぢんまりした良さも分かっていて慣れてはいるのですが。 

我が家を含め、激増する新興地域の子ども達が利用しやすくするために、「移動販売」ならぬ「移動図書カー」がある他所の紹介も意見に入れてみましたが、その提案は返事の中で全く触れられずに忘れ去られています。 

町役場からの返事は、上述のとおり「蔵書数や雰囲気について多方面から意見が届いていて、理解している」とのことでした。 

今は小学校でも、一度に2冊、などルールがあるようです。 町と小学校がそういう状態であるのは、その理由があるのでしょう。

でも私は子ども達に、もっと身近で本を借りれる・借りやすいところがあったらいいなと思っていました。

「パレット文庫」は、子どもだけでなく、皆が利用できます。 こうして小さいものが複数あれば、その目的については賄えると、今は切り替えています。 

小さいし、利用はやや不便ですが、今回のように寄贈本に繋がったり、他地域の人々には「うちにも欲しい!」「これはいい!」とお声をかけられます。 前自治会長さん、いい仕事してくれましたね。^^