開成町の特産物の一つ、柿について考える。開成町ブランド募集中★

今月は活動報告書を配りながら町内いろいろなところを歩き、様々な話を伺っています。これも貴重な時間で、大事な仕事だと思っていますし、純粋に楽しい。12月は歩きやすい穏やかな陽気の日が多かったです。
カラードグリーン、スイカの画像のようです
畑で作業している初対面の方から、農作物をたくさん頂いたことも! 有難い。✨️

開成町は柿を育てる農家さんが多い。

今年は全国的に柿が豊作と言われていますが、たしかに今年は長い期間に渡りとても美味しくいただいています。 熊害を避けるために柿の木を伐採しなければいけない土地があるとニュースで聞くと、たわわに実る柿の木が至る所にあるのはありがたいなと思います。
あるお宅では、こんな可愛い、猫型柿ができたと見せてもらいました!柿の変形、初めて見ました。 ↓↓実はこうなっていました。
酒匂川の向こうに見える冬の日の出は、こんな色をしていることが多いです。
足柄地域の固有種の柿では「金手丸」という品種があるそうですが、朝市で柿を出している農家さんに伺うと、この辺りは富有柿(ふゆうがき)が圧倒的に多いそうです。 富有柿と言えば岐阜県。愛知の次郎柿もあるらしい。  ⇒「金手丸」は隣の大井町の金手地区に起源があり、江戸時代は足柄の土産として重宝されたものの現在は風前の灯、という10年近く前の記事。 

また、昔は金井島地区(瀬戸屋敷がある農業振興地域)はもっと柿畑が多く、禅寺丸という品種や、だいだいまる、というのもあったとのこと。

金手丸」はなんだか縁起が良さそうな名前なので、消えるのは残念に思いました。禅寺丸という名は寺の山中で発見されたと歴史を語り、だいだいまるはそのままで可愛らしい。
 といっても美味しいかどうかも大事です。禅寺丸というのは、その農家さん曰く渋柿が多かったそうです。育てやすさは分かりませんが、人々が好む甘くておいしい富有柿などが台頭してきたのだと思われます。でも禅寺丸は川崎市内の固有品種かつ日本最古の柿ということで、川崎市は地域資源として売り出し、キャラクターまでいます。 当然のごとく、地元ではお菓子屋さんなどでも最中(もなか)等での販売がある様子。

今のところ開成町ブランドに柿関連がない

弥一芋のように固有のものではないからか、こんなに町中に柿があっても、町ブランドにはならないようです↓↓ 先月に新たに発刊されたばかりの開成町ブランドの冊子。 小田原城北高校生がデザイン・制作したという冊子、とても見やすいです。 (↓画像やリンク先は開成町ホームページより)
現在、新たな開成町ブランド品を2月6日まで募集中です。⇒町ホームページ
伊勢原市は、加工品でなくても、富有柿や次郎柿など複数の品種をまとめて「ここで育った柿」という「伊勢原かき」と主張して神奈川ブランド認定されています。
ブランド認定も良いけれど、町の特産物としてはもっと浸透したらいいなと、(今年は豊作だから余計ですが、)まだ実をたくさんつけている柿の木を見て考えに耽りました。

柿の広がりとは?

六次次産業化、とは生産や加工にとどまらず、農業体験なども含み付加価値を高めて地域活性化につなげることです。 単発では柿もぎ体験など開成町でも実施されています。

干し柿は柿の最たる加工品です。農業振興地域では軒先にあるお宅が多くて季節感があります。

柿が当たり前すぎるのか、味噌づくりはあっても、こういう干し柿づくりや柿酢づくりの体験会は聞きません。体験会とか、柿や柿酢を使ったレシピ募集や料理教室等々でも、地道に「柿」の浸透を計ったらどうかと思います。 足柄地域では、「黒酢?お酢といえば柿酢でしょ?」となるくらい。

私の実家にも柿の木があるので、父が柿酢を作っていましたが、、、作り方を調べると、自分では面倒そうでした。癖はなく美味しいし、ドレッシングにもアレンジできる。うーんやってみようかな。柿酢、売っていませんね。瀬戸屋敷が「発酵」をテーマにしているのが、他にあまり無く非常に良いと思っているのもあり、柿酢もあったらいいな。 柿そのものに付加価値がついた柿酢、体にとても良いものです。

※柿の栄養素・・・主な栄養素はビタミンC、ポリフェノール(タンニン)です。
特にビタミンCはみかんの2倍、ポリフェノールはぶどうの5倍と、他の果物と比べ圧倒的に多くの栄養が含まれています。

柿酢・・・他の酢と比較しても「ポリフェノール」が多く含まれているため、アンチエイジングやダイエット、体のサビを予防する効果も期待できます。また、柿酢に多く含まれているカリウムには、毎日大さじ一杯で血圧を下げる効果があると言われております。体内の余分な塩分を排出し、血圧の改善や疲労回復、脂肪の分解を促進し、血液をサラサラにする効果があります。 (以上「柿酢と健康」柿の出荷全国1位の和歌山県の田村造酢株式会社HPより

柿はもともと好きなので、、いろいろ思いを巡らせていました。今年はまだ楽しめそうなので、まずはサラダや白和え、洋風和風のアレンジに挑戦してみようと思います。