初めての一般質問③意見を集めるのは良いけど流されてほしくない 

少し間が開いて、すっかり頭の中は夏に向かっていますが🐚⛱…初めての一般質問平日の2項目につづき、日曜議会(傍聴し易い日曜日開催で議員全員が30分ずつ登場)の話です。(ブログでは②のつづき) 6月議会は町のシンボルフラワー紫陽花が飾られ、涼し気で良い雰囲気でした。 写真は、あじさい祭り後の剪定に議員グループで参加したときのもの。

この後に大雨に降られ、作業車で来ていたI議員(しんちゃん)に自転車ごと家まで送ってもらいました。助かった✨

事業で今、大事にしているのは地権者さんとの話し合い

私が質問にあげた開成町の駅前通り線の事業は、現在は地権者さんと買収や仮換地の話を進めているという段階です。 この表は町のHPにも公表されています。(辿り着かくのがやや難しいです) 

一般質問で、地権者さんのリアルな声について触れました。 町に求めているのは対個人はもちろん、対地権者全体として集会を開催しての丁寧な説明です。 「質問」のかたちに出来ず、ご意見の紹介だけになってしまったので、議会翌日に担当課に行って改めて話をしてきました。 ↑ スケジュール通り、今年と来年度いっぱいかけて、説明は丁寧に進めていくとのことです。 

「地権者ではない町民にも、ごく簡単で良いのでそのスケジュールについて触れないと、『町長が言っている図書館を含む複合施設はいつ出来るの?』という話ばかり表に出て、『遅い』となりますよ」 と伝えましたが、地権者さんとのデリケートな話が目の前にあるうちは、それすら難しい…といった表情でした。 他人の資産をどうこうしよう、という問題なので慎重にされています。  

 実際に、別の議員から「新町長が所信表明で伝えていた図書館を併合した複合施設はいつ頃にできる予定と考えているのか?」という質問が出ていました。 それに対し、町長は地権者さんとの事情から「今お伝えする時期ではない」という旨を答えていました。 (同じ質問を、実はさらに別の議員も一般質問に入れようとしていました。) 

※ ↑ スケジュール写真の右側、令和7年度「公共施設整備」とあるのは、道路のことだそうです)

先見の明のなかに何が見える?

 駅前通り線の賑わいを創出し人口増を促すためには、その大通り沿いに商業施設やマンションが立ち並ぶのは必至 ・・と、この考えについて、地元の一部の方は当たり前に持っています。

その通りの将来イメージ像の公表に疑問を持たなかった町職員も、同じく「土地の買い手の不動産会社によるが、利益を考えればそれなりの規模の商業ビルやマンションを建てるようになるだろう」という認識だったのだと思います。(→②の話 私は質問の前半で「ディベロッパー任せにせず町が計画をもって主導するものだ」と牽制したつもり…)  ※商業施設やマンションが並ぶこと自体を問題にしているわけではありません。 個人的にはカフェや子供達の室内遊び場、お洒落なセレクトショップ等が欲しいですし。

  再質問では、将来ビジョンについてはもう一度、町長に尋ねてみました。 町長は別の形態での成功例を個人的な視察を通して見ておられるからです。 商業ビルではなく、図書館や無料交流スペースを含む、官民連携の複合施設として町内外からの人の流入に成功している例などです。 

 さらに、これまでの当り前(駅前通りってこういうものだ、を含め)が通用しない人口減に突入しているから、商業施設が入れば人で賑わうと単純に言えることではないからです。 ↑人口急降下中の今を示す図(総務省によるデータ)。  

ご自身がもつ駅前将来図にも触れていただきました。

町長の答弁は一貫して「今は経済活性化を優先するとき。駅前がどうなるかは、地権者や町民の皆様との丁寧な話合いで決めていく」との主旨でしたが、「個人的なビジョンは別にある。無機質な街並みでなく、せせらぎや人と自然との共生を大事にしたい。人々が行き交い、自転車でも周遊できるような…」との私見も伺えたのは良かったです。

この町には視察が止まないゼロエネルギー庁舎 という前例があるので、その素晴らし過ぎてやや浮いている庁舎とついにリンクする駅前一帯が現れるなら、よくある地方都市の大通りのようになるわけないと信じてはいますが・・・。 町が庁舎のように建物の「点」だけではなくエリアで捉えて頂けるかどうかがポイントです。 

手元資料には、国土交通省が交付した a.「景観緑三法」 や、b.「今後のまちづくりの方向性」、ユニバーサルデザイン(障がい者含め誰にでも優しいデザイン、官民連携による自立型福祉住宅の事例)等のメモも用意していました。

aは、「全国のまちなみが景観より経済を優先するあまり、まち固有の魅力が失われ、結果としてまちそのものの魅力が下がった。 無秩序で、似たような雰囲気のまちばかりになることを防ぐための法」bは、「オンリーワンのまちづくりは、その場所でしか得られない魅力や価値を高めることである。」として、環境等、国際社会共通の指標に向けてエリア全体で取り組むことを示しています。

・・・しかし残念ながら、一般質問では下調べしたメモは活かせなかったし上手くまとめられなかった。大いに反省です。

おまけ④へ続く(小田急不動産など大手企業のシビアな見解について)