開成町は町制５０周年記念として６月の一般質問は「日曜議会」として行い、それがそのまま現在も続いているそうです。（→議会の取組み） 平日に来れない人も来れるように日曜日、そして他の議員さんのアピールや新町長を迎えて初めての一般質問だったこともあり、傍聴席は超満員でした。
議場には町のシンボルフラワーのアジサイが、もともと美しい議場のなかで傍聴席からもよく見えるよう立体的に飾られており、私は１番前の席で癒されていました。
初めての一般質問(平日）は、教育とペット同行避難について
話題性のある日曜議会の前の金曜日にも、実は一般質問の機会がありました。 でも議員は日曜議会に焦点を当てるので、平日はほとんど行われないそうです。 一人だけであっても私はこの時期だから行いたい質問があり、通告（議長に、このような質問を執行部（＝町長）にしたいです、と伝えること）をしていました。
自分のなかで、最初にしたい質問は子どもや教育に関することでした。 また８月、９月で関東大震災や防災訓練が話題になる前に「ペット同行避難」のことも質問しておきたかったのです。 これら２つを平日に行い、日曜議会のほうでは、より広く町民に関わる町づくりに関する話をすることにしました。 ３０分に２項目の質問を詰め込むことは思っていた以上に難しかった！
時間との闘いで対するは、ゆっくりお話される教育長！
３０分の構成は、時間内にどうしても入れたい内容を収めるために自分なりに吟味しつくしました。 質問毎に時間を測ると、相当、早口で話さなければいけない状態でした。 （夫に翌朝、「昨日、夜遅くにごにょごにょしゃべってなかった？」と言われました💦） 経験不足だし、臨機応変に質問や構成を変えている余裕は無いと決めて、予想される答弁内容を当て込み、一連の流れを作りました。
教育に関する通告文への答弁は、町長ではなく教育長が行います。 学校教育に長く携わり、校長先生も歴任されている教育長は、日ごろから子どもが聴いても分かるような、ゆったりとしたトーンで丁寧に話されます。 普段は有難いはずのこのご対応が、時間に迫られている者としては最大のネックでした！！（すみません！）
再質問での細かな内容については課長さんが答弁されました。 ４月に施行された「子ども基本法」にある、子どもや子育て当事者等の意見を取り入れる姿勢については、開成町の小学校は既に積極的であり、子どもの達の要望が学校運営にも反映されているということがよく伝わりました。 教師が一方的に知識を教える授業ではなく、社会参加も見込まれて楽しく学べる環境といった印象です。
本当は紹介したい多数のインタビュー結果や、疑問（物事を主体的に、子供同士の話合いで決めることは良いけれど、話合いに参加したくない、という子どもは？投票でいえば白票や、投票に行かないなどで反映されるもの。）がありましたが、時間の関係で今回は省きました。
最後に、私の新人議員としての経験につなげ、「子ども一人一人が主体的に意思表明すること、また一人の意見が価値あるものだと自分で認識すること」が今後、「まちづくり」の過程でも重視されるのかと、ソフト面で難しいですが新町長の考えを問いました。 それで最後のつもりが、まさかの教育長が「ハイッ！」と自ら手を上げたではないですか！！
一瞬青ざめましたが、想定内ではあったので、「本当に来ましたね…」と私は声を殺して笑っていました。（録画配信では教育長の場面なので、伝わりませんねー） 結果的には、どうしても加えたかったお考えを一言述べられたに留まり、町長と教育長のお二方に最後にご意見をいただくという贅沢な締めくくりとなりました。
「あー！間違えた！！」と叫んだ一般質問。
やってしまいました。 その後の「ペット同行避難」の質問では、町が設定する避難所やその条件、また飼い主に勧める備えのガイドライン等々について、周知が足りないことをリサ―チ内容を紹介しつつ強調でき、今後の取り組みを促せたと思うのです。（→ご参考：分かり易くまとまっている横浜市のガイドライン, 質問中で紹介した小田原のNPO法人防災総合ペット育成会） すごい早口になってしまったけど、訴えは通った・・・そこで、気が緩んでしまったようで、終わりの一言で大きな言い間違いをしてしまいました。
間違いに気づいて思わず叫んで顔を覆って・・・と、そんな議員、私は見た事がありません。 議長が「どうぞ、訂正してください。」とすぐに救いの手を入れてくれて訂正したことで、会議録上は訂正されます。 この平日の傍聴者は、日曜議会と違って案内チラシも無くほとんどいませんでしたが、さすがというか、存じている方がしっかり私のチェックを兼ねていらっしゃっていました。あぁ…
そのように苦い一滴が加わりましたが、大事な一日になったのでした。 日曜議会につづく！