マンションならではの防災訓練は階段がネック。 辞めたこと始めたこと

もう敬老の日も過ぎましたが、9月頭の防災訓練の話です。 自治会の敬老の日は、今年も記念品贈呈で、対象者は昨年より更に10名以上増えて100名を超えました! (→昨年の話「変わってきた自治会運営基本方針。コロナ禍の敬老の日。」) 

※表題に「階段がネック」と書きましたが、実際は排水管もネックなので備蓄品に「簡易トイレ(非常用・災害時用」必須だそうです。我が家は100以上あります。 大地震で排水管にヒビなどの恐れがあると判断されると、全室でトイレ使用禁止の指示がされる可能性があるとのこと。 byマンション管理人

例年の防災訓練といえば、

9月最初の日曜日の早朝、町が無線機を用いて一斉放送を行い、サイレンを鳴らします。 それが2年間、コロナで休みでした。 いつかの自治会長会議で、「防災訓練は中止するものでは無い。やりようがあるはずだ」ということを発言した覚えがあります。 忘れた頃に天災はやってくるのに、2年間も休みだとけっこう忘れてしまいます。 

未だコロナ禍で行事開催について強制は出来ないので、内容については完全に各自治会にお任せでした。 自治会によって、防災部員のみの参加だったり、自宅訓練(シェイクアウト訓練)だけだったり、かたやコロナ前のとおり全自治会員の参集訓練を兼ねた炊き出し等の様々な催しがあったり・・・。 

町からは「授業の一環でもあるので、中学生も参加させること!」とだけ指定されていました。 写真はうちの自治会の防災訓練の一コマです。 放水訓練にて、構えが完璧な中学生と、それを囲いこみ「18歳になったら皆さんはぜひとも消防団へ!」と抜かりない消防団員たち。^^(ご参照:欠員が続く消防団員の話

大地震でマンションの駐車場に集合するか?

例年、ここ大型マンションの防災訓練は、①大地震が起こった!⇒ ②駐車場に集合して組長が人数確認!(防災部員がとりまとめ) ⇒ ③公園に集合して様々な訓練(内容はその年により異なる) でした。 

三役会議で、ふと 「でも実際、大地震が起こったときにマンションの駐車場に集合なんてしないよ。 逆に落下物や階段が危ない。 耐震性ある建物なのだから家に留まっていた方が安全。」

と現実的な意見がありました。  大地震ではマンションのエレベーターの自動停止による閉じ込めが危険なため、訓練では階段を使います。 (そういえば私がボストンにいた頃のテロの話を書きましたが、NY大停電という大事件もありました。 友達のおじいさんがマンハッタンの高層マンションの階段を叫びながら上りきった話をしていました。)

 防災訓練では、幅は決して広くない階段を、10階以上の最上階からワラワラと住民達が降りてきていたのです。 高齢者が年々増えているのに。(しかもコロナで運動不足では・・・) 防災訓練関係なく、なんて危ないことをしていたのでしょうか? 下りの階段は油断しがちで、危ないです。 もう私は階段でのケガが何より心配になってしまいました。 安全第一!! 一斉に階段を下りることは中止してもらいました。 

マンションの利点を活かして安否確認

家に留まるのが安全でも、「出口を確保すること」「安否確認」は組ごとで行いたいものです。 そこで安否確認には、マンション全館一斉放送で防災部が「出口を確保して玄関外の廊下に出て下さい。」と呼びかけました。 

ほとんど階=組 なので、組長による安否確認は共有廊下で済みます。 今まで、階段を長々と降りなければいけなかったことを、玄関ドアを開けて一歩出ればいいことにしたのです。 その違いで、参加者は前回よりなんと200名以上も増えました。 驚きました。

防災訓練はご近所同士の顔合わせという側面があります。 新興マンションでは、「同じフロアでも顔も知らない人が多い」という人が少なくありません。 今までの方法で参加したくても出来なかった人がいるかもしれない(もしくは単に面倒だから参加しない)と思うと、ごく簡単にして、より多くの人が出て来てくれたのは良かったです。  

第一部訓練は、家庭でのシェイクアウト訓練を促してこれで終わり。 第二部では、普通にエレベーターで降りて来て、中学生と防災部の放水訓練とマンションの防災施設見学でした。 防災施設見学は、今年の担当役員さんが提案して、管理会社の協力を得て行いました。 これはとても好評でした!普段は見れないor気にしないところです。 

コロナがもっと収まったら、同様に第一部、第二部を切り分けて、大勢で消火器訓練や炊き出し訓練など選択肢が広がります。

階段駆けあがり競争!! その他、マンションでの防災訓練って?

 昨年、実は「今年は中止になってしまったけど、マンションならではの防災訓練てどんなだろう」と当時の副会長といろいろ考えていました。 (彼女は、残念ながら他県へ引っ越してしまった。😢) 調べる中で、

「自治会の防災訓練は、地域交流を兼ねているんだから楽しんで行うのがいいよ!」

という考えで行っていることが、実際にも吉と出ることを知りました。 自分ではやりたくないけど、なるほどーと思ったのは階段駆けあがり競争。 こちらは川崎の消防団員による話。 当時調べていた中では、マンションの自治会で任意申込制で行っているところもありました。 一般参加者向けには、賞品が防災グッズだったらトータルで良いですね。

あと、「こんなのはどう? マンションだったら出来るでしょ?」と半ば楽しそうに別地域の人に言われたのが

・ 2,3階の窓から救助袋(トンネル式滑り台みたいなもの)で滑り落ちる!

これ。 斜降式がいいな。(「オモシロ消防訓練屋」より) あと、 

・垂直ロープを上り2階以上の救助に向かう肉体派訓練も提案されました。 消防士の訓練で見たことがある。 

次回以降、役員を降りたら一住民として、今年はどんな訓練かなーと関心をよせつつ楽しく参加したいと思います!