民生委員選出。仕事そのまま自分の老後に活かす民生委員さん。

ご近所さんに野菜をもらったので、そのお礼に、梨とお手製のプルーンジャムをお渡ししたら、代わりに桃とお手製のブルーベリージャムになって返ってきました! 美味しいし、ほくほくした気持ちになります^^  

民生委員とは?どのような人が適任か?と前回書きました。(➡ちゃんと機能したらパンクする民生委員) 今回は民生委員改選時期につき、新たな委員選出の話です。 

自治会で探すように5月頃の自治会長会議で頼まれていました。 こういう様々な分野に渡る人員確保は、自治会長の仕事の中で最も疎まれるものの一つです。現役民生委員さんや町の福祉課職員、地域ボラをされてる人達から10名程度の候補者が上がりましたが、私も戸別訪問が億劫で、ずいぶん後回しにしてしまっていました。 

そのため別の地区にお住まいの民生委員会長から何度も催促の電話が来ていて、ついに私ののんびりした態度に業を煮やしたのか「私も一緒に行きますからね」と候補者訪問に付添われることになりました。 ご心配・ご足労をおかけして申し訳なかったです。 

現役民生委員さんの熱い勧誘話で民生委員の仕事を知る

民生委員は誰でも出来るといっても、「誰でも良い」ということはありません。 向き不向きがあるので、地域のなかで「あの人がいいのでは?」と推薦を受けた人に限定してお願いしに行きます。 高齢者などの個人的な事情を知り得る立場という危うい一端がある以上、きちんとした守秘・報告義務などを課せられます。(➡政府広報オンラインページ「どんな人が民生委員になってるの?」

私では仕事内容が分からないため、当初から現役民生委員さんと一緒に候補者のところに行っていました。 そこで彼女は熱心に説明してくれたので、私も表面的ではありますが、どのような面倒・恩恵があるのかを知ることが出来ました。

皆さん、最初は気持ちが右往左往するかと思いますが、今の民生さんを見ていると、支援を必要とする様々な人達との少しずつ会話することで、より人間性が豊かになるんだろうなと思えます。 また、ご自身でメリットとして認識していることとして、以下のことがあるようです。

・近い将来、自分に必要になるかもしれない様々な福祉サービスについて知ることが出来る。 もっと福祉について知りたいと思えば、交通費などの諸経費を社協が負担して、無料で講座等を受けられる。 

・地域のために民生委員を務めた自負とその知識から、自分の将来は自治体の福祉サービスを頼みやすい。

・見守り対象者の中に、とても感銘を受ける人生経験豊富な人がいる。この年でそのような知人が出来ることはそう無い。

6名に断られました。

さて当地区では、2か月間に渡り6名に断られました。 実際に訪問したのはそのうち4名です。 他の地域と比べるとかなり(?)少ないものの、それでも「これ、本当に誰かに決まるのかしら?」と心配になりました。 隣の自治会長は「断られ続けて15人回ったよ。」なんてグッタリして言っていたので、さぞ暗澹たる思いになったことと思います。

そして民生会長もご参加されての最後に訪れた2名。 とても穏やか且つ優しげながら芯が座っていて、「家族と相談しますね」とワンクッション置いたあと、「私で良かったらやりますよ」と微笑んでくださいました!! もうすっかり現役民生委員さんとは仲良くなっていたので、「やったー!」と喜び合いました。 本当に良い人達に決まったと思います。 なんで最初に行かなかったんだろう?

自治会活動と直接的な関りはないけど、自治会長が頼まれる人選・・・民生委員、青少年指導員、挨拶指導員etc.etc… 自治体の政(まつりごと)は、自治会をはじめ、こんなにも沢山の民間ボランティアが隙間を埋めながら成り立ってるのかと驚かされます。 当たり前に享受するものではありませんね。