教育現場で今の戦争を語らないと、次世代まで他人への無関心さに拍車をかける

(自治会の話は置いておいて・・・)写真はNYタイムズから。 掲載記事によると、この写真には戦争が自分の生活圏(home)に及んだショックを表し、見る者の共感性を高める意図があります。 また、台湾人は自国と中国の関係をウクライナとロシアに見ているとあります。 

ウクライナ難民が溢れヨーロッパ各国で受け入れているように、万が一台湾人が他所に溢れたら、世界から見て日本は一早く受入れを期待される先進国になります。 

東北の震災時に、原発で家に住めなくなった子達が日本全国の学校に転校したように、家も何もかも置いてきた台湾人の子ども達が、もしかしたら転入生で来るかも? そんな可能性がゼロではないのかも。 

子供達向けに、そのように繋げて想像しやすくすれば、「遠い国の戦争でも無関係ではない」と考えることができます。 我が家での戦争話の最初のきっかけは、驚くほど急激に値上がりしたガソリンの話でした。

ロシアとウクライナの、自分と同じような親子を想像してみることは、他人を思いやることや、自分の状況を客観視することに繋がります。 震災を振り返る311も3月にあるけれど・・・今の戦争は、子ども達にも、心の負担(トラウマ)にならない視点から思いを馳せて欲しい事です。

教科書掲載を待たずに、今、起きていることを話題にして欲しい

そう教育委員会に意見しました。 (最近、教育委員会に伝えた話…➡「開成町のPTA会長は歴代男性100%~」「子ども達の学びを止めるなって~」

 今起こっている戦争は、SDGs、環境問題、311大震災などと同じく教科書に載るような大きな事です。  

近い将来、教科書と共に振り返るだろうに、現在進行形の今、我が子達の先生方はほとんど話題にしないそうです。 「先生は戦争の話なんてしないよ」「(先生は)大変だよね、って言ってただけ」と言います。

先生方のそうした態度は、「他者への無関心な態度」を身をもって示し、「他所の国の話は、関係ないこと。スルーして良いこと。」と子供達に教えています。 

(今はまだ、どう子ども達に伝えたら良いか考えあぐねていて、今後機会が訪れるだろう…とは思っています。 良い記事がありました「ウクライナ侵攻、どう教える 教育現場で模索続く」※高校生の話を主に、小学生を含め成長段階に応じた話が最後にあります)

 私は子供達に「世界が繋がっている」ことを意識してほしいし、「国が違っても同じ人間として共感することがある」と知って欲しいです。 存在が物理的に遠い分だけ、頭の中で想像をめぐらします。 またゼレンスキー大統領の演説は、子供だから意味はちゃんと分からなくても、自分の言葉で真剣に訴えることの影響力の強さに圧倒されるものがあるかと思います。 

今、他人に無関心で自己中な人々や、夢を抱けない子どもや若者が増えていると聞きます。 自殺も多いです。 想像力が至らず、自分の問題だけが頭の中を占めてしまうし、自分の声や行動が誰かを助けられる可能性など微塵も感じられないからではないでしょうか? 

子ども達が学校の総合学習で学んでいるSDGs。 防災や環境への学びが進んでいる様子です。 SDGs16番目には、「平和と公正をすべての人に」とあります。 戦争はそれだけでなくSDGsの全ての項目に反します。 (ご参考「ロシアのウクライナ侵攻がSDGsを後退させる。世界の食料にもたらす影響」

もしこのまま日本の学校が平穏に授業を行える状態が何年も続くとして、クラスの皆と、今、話し合っておく経験…せめて先生個人の見解による真剣な話を聴く機会があれば、後々「そういえば、この教科書にある戦争が実際に起こっていたあの時…」と、主観を持って学べるようになります。