戦後の象徴、夜間中学校が急増中① 外国人と不登校経験者のための公共サービス

秋の空気が気持ち良い日々です。ブログは忙しさにかまけて書いておらず、覗いてくださっている方にはすみません!(そういう人が1人でもいると信じて…!?)

先月、松田町にて夜間中学校の価値を広め、学校数を増やしたいとする団体による映画上映会と講演会があり、どんなものだろうと行ってきました。 夜間中学校といえば”戦後”という印象があるので、どういう話かな?と。

もともと、戦後の混乱や貧困で、子どもの頃に義務教育で学ぶ機会を失った人々がそれを取り戻す場所として始まりました。

今でも80,90代の生徒のなかには、そのような方がいるようです。 ただ、数はごく少なくなっていると思いきや、学校数は増加中ということです。(戦後のピーク時は全国に約90校⇒減少して34校⇒現在60校以上)

国が積極的に推進する夜間中学校

不登校児童数が増えていることや、それ以上に外国人とその子どもが増加していることが理由です。 満足に通ったり授業を理解することがないまま形式的に卒業したのち、改めて学ぶ機会が得られるのはたいへん意義あることです。が、、、

国力をここまで低下させて先生の成り手不足・ICT教育や英語教育の先進国間で際立った遅れ、子どもの自殺と不登校数は増加の一途・・・という事態を間接的にでも導いている国が、超積極的に推進していることです。  ⇒文科省が積極的に進めているページ一例「夜間中学校を全国に!」

「不登校だったので、長く不安や劣等感があったが解消された」「学ぶことが楽しい!」などの経験談を読み本当に良かったと思い、切望する思いを理解はするのですが、政治不信の部分もあります。

そもそも先生は今、成り手不足で足りないと問題が表面化しているのに、正規の先生を必要とする夜間中学を増やそうってどういうカラクリですか。

今、同時にすべきことが為されていないのでは

調べている中で驚いたのは、教員課程を学ぶ学生達も、就職先は「普通の学校よりも夜間中学校がいい」「どうすれば夜間中学校に就職できるか」という相談があることです。  純粋に学びたい、という前向きな生徒達と向き合うことを望むからです。

それだけ普通校の先生の仕事は多忙で大変で、日中の職業にするには割に合わないということでしょうか。 国は、問題の根本の議論や対策を見て見ぬふりをして、善意で進めやすい応急措置のような夜間中学校に力を入れて推進しているようにも見えます。

同等かそれ以上に話題になるくらい、今の児童・生徒達が学ぶ喜びを感じ学校生活を送れるように、もっと頭を使い予算をかけて抜本的に取り組むべきことがあるはずです。

今までの当たり前を疑う、とは、通知表を無くした教育長が述べていました。 また国策ならば教員数を増やすための施策、不登校児童に対応する心理士など福祉専門家の育成と正規雇用ができるような予算増、日本語専門教員の育成と正規雇用もできるような、曖昧な外国人施策のきちんとした位置付け。などが考えられます。  (過去記事のご参考 「コロナ禍で倍増した不登校児童数」 開成町も外国人が増えている話

心から学びたい!という生徒達に寄り添いたい先生たち

しかし、そうは言っても実際問題、外国人受入れや不登校児童は増加中です。ここ神奈川県西の足柄地区も同様です。
そうした学生の境遇にまさに直面し、悠長にしてはいられないと、まずは無料塾のようなかたちで足柄地域で動き出す先生がいます。
↑↑上の写真はそんな現役教師の木村氏と。

(⇒木村先生による「足柄みらい教室」https://www.instagram.com/238kinjiro/  直近では11月4日㈫18時半~ 開成町町民センター2階の部屋 とあります。金曜日の同じ時間・場所が多いようです。)

ボランティアでもやろう!というこのような方々の地道な草の根活動はいつだって強く、戦後から細々とでも続いてきた夜間中学校は、こういう先生の存在が下支えしてきたのだと思う。 熱意が生徒達に響き、学ぶ喜びを得た人達が増えて、社会の土台を強くしていくことには大きな希望があります。

つづく(移民が多い国に住んでいた経験からの話)