今月初旬、小田原市の生涯学習センターで「黒岩知事と県民との”対話の広場”」が開催されました。(↑写真は、会場が写真NGだったので、たまたま隣の席だった南足柄市議の池田真一さんと会場を出たとこで。)
テーマは「未病の戦略的エリアの先進的な取組」。小田原で「電気の地産地消」を実践する地元愛溢れる湘南電力㈱の社長と、移住・新規就農したばかりで爽やかに奮闘している若い女性のお二人が最初に登壇し、活動紹介のプレゼンがありました。(レモン農園「はれやか農園」)
150名ほど席が用意された会場はほぼ満席で、そのうち3分の2近くは学生さんでした。小田原市内の複数の高校から生徒さんたちがグループで参加していました。生徒会などが招待されていた様子です。開成町で環境活動をしている井上拓美さんもいらっしゃいました。
黒岩知事は、元キャスターということで喋りが上手でテンポがよく、そんな知事に促されて高校生たちは意欲的に次々と手を挙げ、素直で鋭い意見を述べていました。
「新規就農でがんばっている人や、優秀でやる気ある人も、人口減という現実が潰してしまわないか。人手に頼るには限界がある。技術で支えるなど、産業面からの支援が大事ではないか。」
など。(←「日本は100%を求めるから新たな技術が広がりにくいということもありますね…」という回答)他にも、「知事はSDGsでどれが好き?」など可愛い質問も。
開催地の小田原市の加藤市長のほか、近隣市町では開成町から山神町長がいらっしゃっていました。環境問題を意識したZEB庁舎のアピールなどしっかりされていました。環境に感心ある学生さんたちに伝わり、就職先に思い浮かべてくれたら嬉しいことです。
また環境やSDGsの意見が続くなか、ある高校教師が教師不足の現場の疲弊を訴え、どう教師を増やすのかとズバリ問いかけていました。 この先生からは、テーマと違うけど神奈川県知事に直に訴えるために来た、という強い意志を感じました。(←「増やして欲しいという署名をもらってる。国には理解を促されなければいけない」という回答)
共存する移住者や学生、子ども達とともに
登壇者は小田原の地元企業と移住者の2名で構成されていたのは、この対談の定番のようです。小田原の海山がある風通りの良さと、古来からの慣習や歴史ある土地柄の魅力を、お二方がそれぞれの観点から意識されていました。
また、参加者には大人達のほうが多いなか、手を挙げて自分の考えを述べるのは高校生のほうが多く、活気ある健全な未来の社会を期待しました。
大人達は(私も)感心し、もっと普段から子ども達の考えを聴き取る必要性を改めて感じます。 開成町では、小学生のうちから、まちづくりについて学んでいます。⇒授業参観で驚き感心した話を以前に書いていました
中学校と地域の関係は、ゲートボール大会や防災訓練を中学の授業の一環で行うことが無くなり、希薄化が懸念されます。 今回は世代を超えて同じ場で議論することの面白さを知りました。県西は県西でも、より少子高齢化が進んだ足柄地域であったら新鮮ではないかな。