一般質問#6③ 地元の声で認識ガラリ。一般質問の準備はほぼゼロ知識からスタート

今月半ばで、ツツジがもう見頃。街路樹に多いハナミヅキが満開で綺麗です✨葉っぱみたいな花びらがひらひらした木。 ブログは以下の①②の続きです。

①足柄の道の駅「金太郎のふる里」周辺一帯が工場地帯? ②「産業集積ビレッジ…町の総合計画にあるけど知らなかった話。(➡映像)

まず下調べ…むずかしい都市計画の専門用語やあれこれに立ち向かう

一般質問で取り上げる!と決めたはいいけど、取っ掛かりから都市計画そのものが難しい。(農業のときもそうだった) 昨日、「まちづくり関連の話が好きなの?」と聞かれたけど、無知なので好きどころではありません。 まちづくりというか、自然を含む良い街並みや住環境、といったことに関心があるのかもしれません。人と自然と子育てと買い物と・・・出歩いてて楽しいところに住んでいたいです。程度に差異はあれど誰もがそうですね。

都市計画といえば開成町の場合は駅前の土地区画整理事業や、農地保全の場所などもすべて都市計画マスタープランに記されています。 日常生活で聴くことがない専門用語の数々や、県が担う部分も大きいため(今回の産業ビレッジ構想については南足柄市も)、その膨大で不慣れな内容を理解するには資料を読んでいるだけでは無理でした。

下調べにまずは勉強です。 分かりにくいですが右端の私の後ろにいらっしゃるのは元開成町副町長の小澤均さん。ビレッジ構想の策定時(2006年)に第一線にいて、構想エリアに繋がる町南部(現在のみなみ地区)の都市計画においても、土地交渉から何から現場を引っ張っていた方です。 私は図々しさを発揮して、全体的なことを彼にかみ砕いて説明して頂きました。

また、商工会メンバーの紹介でお会いできた神奈川県の幹部職員からは、企業誘致に関わる情勢や県の取組み等を伺いました。ここでは県内・県外・海外と広い視野でもって眺める足柄エリアを示され、また県が作成した企業誘致パンフレットやそれに関連する制度などを伺いました。 「今の人口減社会で新たに企業誘致して本当に企業が来るんですか?」という疑問は愚問に思えるような、情勢に合わせた県の積極的な動きが見て取れました。知識や見解を惜しみなく話してくれる親切な人でした。

産業ビレッジ構想を共に進める南足柄市側の話は、構想の推進協議会の事務局長から伺いました。南足柄市がテコ入れとして数年前に横浜から引き抜いてきた、横浜みなとみらいの都市計画を担当されていた方です。 事業の進め方について明快に示して頂きました。 同時に、「まちづくり」の基盤整備の仕事とは男のロマンとでもいうのか、とても誇りになるものらしいと話を聞きながら伝わってきていました。 これは県の動きにも見られる。 そうした熱量が大事なんだと思います。

※ ↑写真で一緒にいる女性たちは、足柄の農地をはじめとする自然に惹かれて移住してきた子育て世代です。加えて企業と農業の関りに造詣が深いので、別アングルの町民目線ということで、農業を基幹産業とする足柄平野での企業誘致(工場地帯をつくること)について、思うところを伺いました。

その他、開成町商工会に所属する自営業の方や、足柄工場会に所属する企業を訪ね、産業ビレッジ構想について等、インタビューしたりしていました。➡前に書いたけど、とある企業で挨拶したら「議員さんですか?今は、なにかの選挙中でしたっけ??」と動揺しながら言われて、選挙時しか動かないという議員への偏見に笑いました。!!

下調べを経て地元の人たちと対話。現場で質問内容が整ってくる

 

開成町側の構想エリア(宮台地区)は富士フィルムの先進研究所と面していますが、一方で道祖神や寺が道沿いにある江戸時代に整備された旧道、矢倉沢往還のすぐ近くです。 大山の阿夫利(あぶり)神社からずーっと続く旧道は、松田町との境、十文字橋からここ開成町に入り、牛島地区や宮台地区を通り南足柄市に入って、足柄峠に続いていきます。

産業ビレッジ構想に含まれる現場を見がてら、その散策路を歩いていました。構想エリアに旧道がかかるので、どう整備されるのか関心があります。 (散策案内書は自治会で水治を学ぶ散策行事のときに大井自然塾の園長さんに頂いた)

ご紹介を受けて、そこに住む地権者(構想エリアにご自身の土地や住宅がかかっている)の方々と何度かお話させていただきました。↑トップの写真もそのうちのお一人。

私や、私が話を聞く人々の認識は書いてきた通りですが、宮台地元の地権者の方々の当事者意識は全然違いました。地元でもないポッと出の私がどこまで関心を持ち、経過を知っているかをまず確認され、話すうちに「興味を持ってくれて有難う」「この話が表に出るなら嬉しい」と大変感謝されました。感謝の裏側には、18年前の2006年のビレッジ構想策定時から募る思いがあるようでした。

たしかに、構想エリアのほとんどは南足柄市で、面積的には宮台でも一部です。 でも影響は大きい事業だし、同じ町、面積6.5㎢で人口2万弱と小さくて顔の見える距離というのが良い町なのに、こんなに認識と意識の差があるものなのかと驚きながら話を聞いていました。 宮台地区にある親から受け継いだ家や畑を明け渡すことになる?農業しているのに? どうなるか分からず資産を引き継ぐ子どもへの説明もままならない。人生の一大事なのに、本当に計画が実現するのか見通しがつかず町で話題にも上っていないのがやりきれない。・・・

私の一般質問の目的の一つは、まずは宮台の当事者の方々のために、産業ビレッジ構想を議場に引っ張り上げること と定まりました。 内容はどうあれ一般質問の主題にしたので、目的は自動的に達成されました。

・・・これまでになく一般質問の経過話を丁寧に書いてしまっているので、もう一つだけ続く