今日で3月が終わり…。桜🌸のお花見スポットが身近でも話題になっています。足柄の道の駅「金太郎のふる里」の、入口側から見て裏手の畑ではネモフィラとチューリップが満開です。夏は一面にひまわりが咲きます。入口側、レストランのオープンテラスでは足柄の山並みを眺めながら食事が出来、周辺の道路には畑や水田が広がる、のびのびした風情です。花は近隣にお住まいのボランティアさん達が植えているということです。
↓海鮮丼や、魚介だしが効いたラーメン、地元の和牛「相州牛」、足柄茶そばetc…が美味しいし、うちは夫婦とも実家が足柄地域ではないので、帰省するときの土産品を買うのに、商品が揃っているのはここくらい。 そのため割と定期的に訪れるところです。(そしてついでに何か買ったり食べたり。地元産の野菜も豊富。)↓つい数日前の写真。ここにも外国人の姿が。いつ行っても賑わっています。
そんなスポットの道の駅ですが、20年近く前から、この周辺は花畑を含み、農地を工場地に変え、産業振興エリアにするという計画があります。企業を誘致する一帯ということです。「あしがら産業集積ビレッジ構想」といいます。
「あしがら産業集積ビレッジ構想」
構想は、南足柄市と開成町が共に策定し、自主財源確保と雇用創出、地域活性化に向けて取り組んでいく一大事業です。 ➡足柄の地盤の強さや水の安さを謳った企業立地促進のパンフレット
道の駅を含め、一帯はほとんど南足柄市ですが、開成町も新興地「みなみ地区」北側にある富士フィルム先進研究所を始めとする工場エリアから、さらに北の宮台地区の一部を含みます。宮台には畑や家を持つ地権者たちがいて、交渉がこれからです。
自然豊かなエリアを象徴する道の駅周辺一帯が、工場地になる・・・これは想像し難いです。でも、道の駅が先んじて完成しただけで、それよりもっと以前から構想はありました。道の駅に関連する食品加工や飲料水メーカー等、業種を絞ることは、県や市も促進しているところです。
足柄地域がある神奈川県西は、神奈川県が推進する「未病(みびょう)対策エリア」・・・病気になるのを防ぎ健康寿命を延ばすエリアと位置づけられています。したがって、そうした研究機関、また環境面に配慮した企業の誘致が進んでいく予定となっています。
(↑代表的な未病対策施設が、開成町隣の大井町にある「BIOTOPIA」。小高い山にあるので、今は桜と富士山が楽しめます。➡ビオトピアでの1日に触れていたブログ )
あしがら産業集積ビレッジ構想の計画には「環境」のみならず「教育」「定住」も重視されています。 子ども達が先進的な工場を見学ができるとなれば学びになるし、観光資源になる可能性があります。従業員は住み心地の良い住居が選べるとか、もともと近くに住む住民達にとっても、目新しい散策路かサイクリングコースを楽しめるとか、そのような、ただの工場地帯ではない理想像が読み取れます。
というわけで、今日のタイトルの「ホント?」という問いの答えは本当です。※計画には「検討案であり、決定事項ではない」という注釈はあります。 企業を誘致したいと市や町が言ったって、企業のご意向や情勢もありますから…。
一般質問に至る背景の話となりました。 つづく。