政治に「中立」が「タブー」になっていた教育現場と子ども達の意識の変化を目論む

(今日のブログはfacebook投稿内容に書き加えたものです) 写真は初めて一般質問した令和5年6月議会の写真です。「私が議員として初めて議場で行う一般質問」を意識して内容にはこだわり、新人議員の視点と子ども(子どもの関する施策の当事者)の声を聴く、というこども基本法に基づいた話にしました。

 (⇒映像配信 ※倍速ボタンあります。とても見てられないと思っていたけどこの話のために初めて見返しました。同じ日にペット防災同行避難の質問もしました。⇒アセアセした感想を書いた当時のブログ

今、12月議会と3月議会の間で研修や講習会に参加する機会が多いなか、先日は若い世代の政治活動を促す5つの団体の紹介を、開成町議会の議長副議長、正副常任委員会長で聴いてきました。

早稲田大学マニフェスト研究所主催@早稲田大学です。素敵な場所だったので記念写真も。^^

登壇した受賞グループは上記のこども基本法と同じ認識を当然のものとして、生き生きと活動されている様子が伝わってきました。

↑そのうちの一つ、内閣総理大臣賞も受賞した茅ヶ崎の「子ども選挙」の紹介。全国的な広がりを見せています。(➡タウンニュース記事) 

当選直後に抱いた違和感と危機感。

 初めての一般質問で主張したかったのは、「子どもの声を反映させる手段に、子どもの頃から投票の経験を」というものです。学校現場のことは教育長に尋ね、町長にも今後のまちづくりに子どもの声を反映させる流れにあるが?と聞いていました。 

 なぜこのテーマにしたかというと、議員になってすぐに「選挙との距離感が、議員と、そうでなかった頃と全然ちがう違和感」を抱き、この新人議員の違和感は大切に扱わねばと思ったこと。また人目にさらされる挙手の多数決などとは異なる選挙の良さに気づいたこと、そしてそれを子ども達にも経験して欲しいと思ったからです。 

「現代の子ども達はyoutubeなど膨大な情報にさらされる中、頭のなかで行われる選択一つ一つが、忙しい流れのなかで特に尊重されずに行われている。(略)その一票が物事の結果を生む意味のある大切なものなんだということが、自己肯定感を高める。」 という主張をしました。 

教育現場では「本物の選挙」は我関せずだった  

  前後しますが当選前の選挙活動中は、子ども達の登下校の道沿いなど至る所に選挙ポスターが貼られているのに、子ども達の先生がろくに話題にしない、社会情勢と壁がある学校がおかしいと思いました。  

上記の環境に加え、家庭で大事なことだと話題にしていても、日ごろ接する先生方が「触れることがタブー」という感じでほとんど話題にしないのが返って不自然で、子ども達は戸惑っていました。戦争の話にも言えますが、今は「中立」であるべき姿として、一切話題にしないのが善しと捉えている先生が多いのかなと思いました。

「今日は風が強かったね」「救急車が来てたね」といった日々の話題なるには十分すぎる存在感の選挙ポスターの掲示板について何も話題にしないのは、先生がその態度で、選挙活動は見て見ぬフリするものだと無言で子ども達に教えていると思いました。 

高学年になってからようやく主権者教育で「投票は義務だ」「選挙は大切だ」と口で言ったって、4年に1度の選挙が繰り広げているまさにそのときに先生が選挙を話題にせず選挙掲示板を空気のように扱かっていたのでは実感が湧きません。ここは議会の頑張りどころでもあるので、何かおかしいこの状態を変えていくように動きたいと思います。

これからは子ども・若者の発想に一目置き、考えに耳を傾ける傾向にある

↑ たまたまプレゼンを聴きに行った翌朝のニュースで、学校独自の子ども選挙の取組が報じられていた。

研修先で聴いた「子ども選挙」代表者によると、取組みを始める過程では、先生方や市役所の職員には難色を示され、政治家たちには「子どもがそんな意見を言えるわけがない。大人の誰かが言わせたんだろう」など、大人の理解が障壁だったと語っていました。 

一般質問のなかで、開成町では小学校内で子ども達の意見を取り入れたものとして、「長い昼休みの日」「ピロティを塗り直と際の色」などなど、柔軟に実施されていると紹介されました。まちづくりでは子ども達のどのような発想、意見が実現していくのか楽しみです。 

当事者の声を聴く、ということが盛り込まれた基本法について、国策においても、子育てや家庭のことを当事者(実際に子育て中の女性)不在で決められ的外れに感じることが多かったので、ようやく!という気持ちでした。

若者・子どもをの声を直接聴き、教育現場でも行政でも生かしていただく流れがあるなか、議会としても個人的にも、出来るだけ多世代と直接関わるよう意識していきたいと思います。