ウガンダ駐日大使の表敬訪問、若いアフリカンと私立学園のパワーに感銘を受けた

朝の空気がひんやりしてきました🌾 ↑私がもっと正面向いていればもっとよい写真だった…。 山神町長が持っているのは、大使からの贈り物で「Pearl of Africa」と書かれたバッグです。 ウガンダの美しい大自然を、英国元首相チャーチルが「アフリカの真珠」と称したことから、国の代名詞になっています。 ウガンダは元英国領で公用語は英語です。

・・・先週、認定NPO法人AIMEC(アイメック) 岩井理事長(写真右端)と、ウガンダ駐日大使と領事兼参事官というウガンダ人女性のお二人が開成町庁舎を訪れ、山神町長への表敬訪問を行いました。 (アイメック…日本で使われなくなった楽器を発展途上国の子ども達に届け、音楽を通した平和的な国際交流を推進する団体。拠点は隣の南足柄市内 ➡詳しくはこちら

もともと大使達は、まとまった数の楽器をアイメックに提供した(そしてウガンダの子ども達に渡った)函嶺白百合学園(箱根町)での歓迎式典に訪れる予定でした。 それを、4月に開成町長に就任した山神裕さんがアイメック会員ということで、理事長の計らいで、箱根の前に表敬訪問というかたちで開成町を訪れることになりました。 

写真は左から山神町長、私、大使、教育長、アイメック理事長。 なぜ私が一緒にいるかというと、私も開成町在住のアイメック会員だからです。(元理事です←当時の納得していないブログ)   

開成町のガイドは庁舎から

国際的な迎賓館としても通用しそうな外観の開成町庁舎、かつ日本初ゼロエネルギーハウス庁舎。(←大使たちに説明すると、アンビリーバブルの表情でキョロキョロ見回していました。) 庁舎内の、庁議室という記者会見など行う部屋で、挨拶を交わし、町長と大使がそれぞれスピーチをし、職員さんから映像つきの開成町の紹介を受けました。 

その後、瀬戸屋敷と瀬戸酒造を訪れました。 最新の庁舎と、古民家の瀬戸屋敷&瀬戸酒造のギャップが大きくて面白さが増しますね。 

国民のほとんどが農業に従事するウガンダでは、米栽培も盛んです。 でも米は主食として食べるだけで、酒は造っていない…ということで、酒造の見学はとても喜ばれていました。 ↑写真: 森隆信代表のご案内で内部を丁寧に見学されるお二人。

箱根の白百合学園へ 

 続いて、平日でも観光客で賑わう箱根町の山道を車で飛ばして強羅の白百合学園へ。 先生方お手製のドレスを着た生徒たちが、国旗(ウガンダと日本)両手にお出迎え! そして歌とダンスの披露で歓迎式典… のみならず、全校あげての大歓迎の一日が始まったかのようでした。

 

生徒たちが収穫した野菜や、みんなで作ったという豚汁などのランチを一緒に食べました。ホッと出来てとても美味しかったです✨  また、学年別に①空手(1年生から体育に含まれるとのこと)の型を披露 ②習字体験 ③折り紙体験… ↓人数合わせのため私も「体験」することに…。せっかくなので英語で。 最後の中等部で生徒に名前を聞かれて、完全に日本人名なので「え?え?Japanese?」と驚いていました。 大使たちに付添の日系人か何かと思ったのかしら🥰 

中等部のクラスではグループ毎にまとめたウガンダの文化を順にプレゼンして、最後にはタブレット参加でクイズ! ウガンダのことを生徒達が沢山調べた様子が分かって、終始嬉しそうな大使たちでした。

  

さらに近くの箱根美術館に移動して、これまた小学3年生から必須科目という茶道を披露、ということでお茶席を体験させていただきました。 

  

箱根美術館は、明星ヶ岳の大文字を正面に、立体的な地形を生かした日本庭園が特長です。 さすが普段から海外含め多くのお客様をお迎えしている施設、ホスピタリティが素晴らしかったです。 

そして大使と領事のお二人は、「茶道は年配の人のものだと思っていたけど、子ども達もこんなに素晴らしいなんて。」と大感激の様子でした。 厳かな雰囲気の中で、女学生たちの緩急ある動作がぴったり揃っていて、私はすっかりその道具捌きに見とれていました。 まさに「儀式」(tea ceremony)でした。 お抹茶は、ウガンダのお二人は苦さに思わず声をあげていましたが、全部飲んでいました!

時間が限られていた中で、生徒たちの活動を紹介・アピールする豊富な歓迎プログラムが動線を含めてしっかり練られていました。 しかも、本番にはほとんどを生徒たちが自ら仕切り、司会や誘導を担当していました。 子ども達が読み上げる英語の原稿や事前練習もたくさん、あった様子です。 箸袋の水引が紅白ではなくウガンダの国旗色のものがわざわざ作られていたり、細かいところまで「おもてなし」が及んでいて、その徹底さに目を見張るものがありました。 小学生から生徒達を受け入れている、この統制された私立女学園の底力を垣間見たような感じです。 

このお二人、立場は手が届かないくらいご立派な方々ですけど(手が届いていたどころかハグしていましたけど)、子どもの話とか教育の話とか、ずっと一緒にいたので打ち解けていて楽しかったです。 ウガンダは、平均年齢15歳という非常に若い国です。(日本は49歳) 若い世代が多数を占める発展途上国は、「途上」すなわち、上へ上へと向かっていく勢いがあると感じました。 無限の可能性を前に、「何から出来るかしら!?」という力強い目をしています。 日本の子ども達、若者達はどうだろう。

それにしても、箱根ではちゃっかり一緒に来賓扱いを受けていました。 贅沢すぎる、非日常の体験をさせて頂きました。 アイメックと岩井理事長に感謝です。