【続】第2回自治会長会議‐②現役社員は自治会長になれるのか

自治会長は不人気なので、立候補すれば大体誰でもなれます。

ただし②目線で会議に参加すると、現役社員が自治会長になるのは難しいことだと改めて思いました。

したがって私の結論は、「なれるけど、仕事があるなら今は部長や組長にしておいて、会長は仕事をしていない人(or自営の人)に任せるのが良い」です。 ※ただし、変えたい改革があり立候補したいなら話は別です。 また仕事をしていても、もう偉い立場で融通が利くなら問題ないようです。

理由は、多数を占める「年長者・退職(もしくは自営業)者」を考えると 1、じいさんの図々しさと大らかさ 2、年長者の熟成された人脈と経験 3、時間の融通の利きやすさ という適任要素があるからです。具体的には、

1、町長さんや各担当課お偉方に対して

「でもさー、あれってこういうことでしょ?」「こんな風に決められても、こっちが困るのは、ここなのよ」「これじゃ分かりにくいね」 

などと単刀直入に意見する。 自分の立場も危ぶまないし空気もそんなに読まない。 純粋に疑問・質問・感想を発言しているのであって、「町長らに、この際、至らなさを指摘・批判してやろう」「今後の自分のために名を残してやろう」という気持ちではないので、重箱の隅をつつくこともなく解決が早い。余韻は良い。 

 2、1の単刀直入さは、すぐに地区の人達が抱きそうな疑問や戸惑い、また自治会活動に反映しての問題点が頭に浮かぶからこそ可能。人脈と年季の入った自治会活動や地域活動等の参加、またその他の社会経験あってこそ。 会長に推薦されるじいさん達は、現役時代から組長や部長、副会長などを経験している場合が多いので話の理解が早いし具体的に想像することが出来る。 

 3、昼間開催の会議に参加できるかどうか。 自治会長会議だけではなく、会長の当て職である委員の会議も年に数回ずつある。(例:、都市計画審議会委員、青少年更正問題評議員など)月一の自治会長会議はもとより、それらも年に数回だからこそきちんと出席することが求められる。

では、それら会議を週末や夜に開催してくれないか?→ これは、「現役社員だって受け入れますよ」という行政のパフォーマンスとしては評価が高いことではあります。 

しかし実際に自治会長会議に参加してみると、町長さんや自治会担当職員だけではなく、町の様々な動きの報告を各担当課の責任者が代わる代わる登場して話をするし、疑問が噴出すれば担当課から人が呼ばれる…というある意味とても贅沢な会議だと分かります。 そのため、やはり全課担当者が在席している昼間が望ましいです。 不可能ではないものの、解決が「では担当者に明日確認して連絡します」となり遅れるし、前述のように会議は「自治会長会議」だけではなく、出席を望まれる行事もあるので。 

また平日・週末に関わらず昼間に時間がある生活は、散歩や買い物、畑仕事で行き来する住民達を目にする機会は多いということです。 そうして気づくことや耳に入る世間の声が、雑多なことへの気配り・目配りに通じることなので望ましいです。 

さらに、自治体や地域の人達からたまに連絡が入るので、なるべく待たせず対処したいし、注視・確認する方向が多岐に渡ります。 自治会活動に向き合うある程度の時間と気持ちに余裕がある方が良いです。 

個人的には、自治会は脈々と受け継がれるもの・様々な事象や人脈が関わってくるもので、急ぐ必要はとくにないものです。 望めば集中的に関わることが出来る組長、そして部長などの「現場」を経験してからの方が、会長になったときに理解も改善も早いと思います。 急がば回れです。 どうしても改善したいことがあるなら、そこだけ直談判したり直接関わろうと動いてみることです。 歓迎されることだと思います。 そうした立場から見えることもあります。

ちなみに、「じいさん」と書いていますが、主婦も大概、図太くて怖いもの知らずという点では適任要素ありです。 子供がいる場合は子育てを、家族の介護をしているなら介護を通じて、ローカルネットワークを構築する必要があるから次第に図太く、且つ地域の行政・民間サービスに関して情報通になるのです。 専業主婦なら時間の融通が利くので、さらに自治会参加・地域活動・社会経験があるなら十分、会長候補になります。