開成町総合計画策定① 町民の意識向上を求める姿勢が際立っている。

最近はどんど焼きや二十歳の祝い式典、消防団出初式など、気持ちを新たにする機会が続いていました。2月1日には開成町70周年記念式典があります。写真はお祈りさせていただいた、元旦の吉田神社と、酒匂川沿いの水神様。

開成町の最上位計画

令和7年度から施行される第6次開成町総合計画について、3日間に渡る会議が終わりました。15日の説明、16日の議員からの質疑、最終日17日は残りの質疑と採決があり、賛成多数で可決されました。

この総合計画をもとに町のすべての分野…都市計画や教育、防災、福祉計画等々が策定されたり、記載された課題認識等をもとに事業実施計画ができたりと、重要なものです。議員としても事業内容や予算付けの根拠となる資料として、常に見直すことになる資料です。

町民の役割が事細かに書かれており、町民は内容を知っていることが前提となっている。

計画は基本構想と基本計画に分かれており、前半の基本構想には計画の背景となる社会情勢や開成町の現況、また総合計画全体の趣旨説明や考え方(主体は町職員ではなく、あくまで町民ということなど)、そして町と町民のそれぞれの役割などが記載されています。

策定計画はR5,6年の2年間が設けられ、これまで3千人意識調査小中高校生アンケート、全14自治会を回り内容説明と意見交換を行う町民集会などが実施されてきました。公募を含め多方の分野から集まる町民により結成される審議会も10回開催されました。素案が出来たのちは、パブリックコメントも実施されています。(下線部はそれぞれの内容があるリンク先)そして最終的な議員たちの採決。

したがって、かたちとしては町側は十分な機会提供をし、町民は「そんなの町は勝手にするな」とは言えない状態にあると言えます。

着目ポイントは

明確になった役割分担もそうですが、全体を通して注目したうちの一つは、今回の総合計画の特徴である、8年後の目標人口に、今より約1300人増の2万人を掲げていること…の、根拠です。

これからの日本は高齢化が進み「多死社会」などと嫌な言葉で表されています。そのようななか、開成町のまちづくりは子育てや教育、福祉を含み移住(人口増)を促進するものになっているか。過去に設定した開発可能地域や企業誘致予定地も多く残っているので、それらが具体的な進捗に繋がる内容になっているのか。

2つ目が、町内全域でなり手不足や在り方が問われている自治会が、福祉や防災、地域の絆づくり等にどこまで関わるよう期待されているのか、という点。各地で聞こえてくる疑問の声を見て見ぬふりで、これまでの役割を前例踏襲するのは危ういです。

3つ目が、町長が以前から掲げている、駅前に図書機能を持つ複合施設新設という話。それに至る8年計画(後半の基本計画については前期4年分)と位置付けると、4年ではまだ具体的な建設には至りません。 でも本来は商業地として計画されている駅前に、新たに公共施設を設けるほど、今は図書機能やほかの機能が、現存する公共施設では不十分なのか。いや実は必要十分なのか…と、判断するための動きは既に必要な時期です。

以上の主な3つに自分の着目点を置いて質問をさせていただきました。 少し内容がずれますが、上記3点目に関して最終的に納得に至らず、一部であっても全体に反対するしか術がなく、私は反対となりました。(議会としては賛成多数で可決)

具体的な内容につづく