一般質問#8 ②開成町の図書館構想は、公式な計画に表れている?

彼岸花が咲いて稲刈りシーズン。今日は9月中にようやく秋の涼しさを感られてホッとしました。

↑今日のタイトル、9月議会では公式な計画に表れているのかまだ分からなかったのですが、今はヒントがあります。開成町総合計画の素案がHP上に出ました。気になる方は読んで、パブリックコメントを寄せましょう

駅前の整備効果で令和14年度に人口増を見込んでいるということは。

前回の続きです。 今回9月議会の一般質問は、都市計画と広く捉えたので話題が散ってしまったのと、あとから疑問が生じた答弁が幾つかあり、その場で確認できなかったという反省が残っています。(➡映像)

疑問が生じた答弁というのは、次期総合計画の最終年度(令和14年度)に人口2万人(現在は約1万8,300人)を見込み予定とのこと。その根拠の一つに、今取り組んでいる駅前の区画整理事業が進み、転入者が増加するから、と挙げていたことです。

注! 駅前の「土地区画整理事業」の完成は、土地や区画が整えられた更地一帯が出来ることであって、店や住居などが立ち並ぶことではありません。

それでも令和14年ごろには、居住スペースを含む建物が立って入居が進むなど、駅周辺地区がそれなりな姿を見せて人流が出来ていると、町は展望しているということです。

そう見込んでいるのであれば、同じ駅周辺地区に建てようと町長の考えにある図書館を含む複合施設も、どういう状況にあるか推測できているはずでは?

図書館構想の一人歩きを止めて、計画に結び付けられるかどうかの瀬戸際にある

町長は今回の答弁で「図書館はぜひ実現させたい」と、改めて明確な意思表示をされました。

町長が議場でそのように明言するのは、町長就任直後の所信表明で「駅前に図書館を」と掲げて以来かもしれません。(町政全体にわたる話をされた中の一部)

それから1年以上は、「その構想が一人歩きしてしまってはいけない」「町民との協議を重ねて決めること」「『駅前に、』というのは個人的な考え」と、複数の議員に「いつ図書館できる?」などと聞かれても明言を避けていました。 その主な理由は、まだ駅前事業の該当区から移動などをお願いしなければならない、地権者との話合いを進めている段階であるから、ということのようです。

それでも図書館は実現したいと考えており、職員たちの図書館視察も始まっているとのことです。でも「図書館を建てる場所」までは、町の考えとしては未だ確固たる計画として定まっていないことが答弁からはうかがえました。(9月議会時点では)

これは重要視します。公共施設である図書館の規模や形態によっては、最上位計画である総合計画はもちろん、都市計画や公共施設管理計画などなどに関わってくる話で、昨年度と今年度はそれら計画の見直し時期だからです。

とくに都市計画は今後20年という長期的な視野で町をみて、基本的に変更ナシの前期10年分という計画を定めようとしています。今後20年の町を考え、10年計画を定めるのが今です。

※ 都市計画とは、道路や公園・土地利用の整備方針を示すためのもので、必ずしも公共施設の一つ一つまで明記されるという性格のものではありません。 それでも現行の都市計画マスタープランには「庁舎」「町民センター」「瀬戸屋敷」などの主(おも)だった公共施設とその役割の記載があります。 また「教育は1丁目1番地」とする山神町政で策定される都市計画であれば、図書館は「構想」なのか「整備予定」なのか、どういうかたちであれ、当然、言及されるものだと考えていました。

もし計画上で触れられない程度の規模の図書館ということであれば、商業施設の一部やワンフロアとして入れ込んだ、図書館機能もある学習スペースや交流スペース等、というかたちになるのだな、と認識します。

もともと駅前を整える事業は、店などが立ち並ぶ商業地として県から事業認可を得ているので、計画に沿った図書館の姿と言えます。

つまり図書館構想を総合計画や都市計画等に結びつければ「一人歩き」なんてことはなく、公的に堂々と宣言して進められる事業になるのですが、絶対必要な作業というわけではありません。

それら計画上に記載しないとしても、限定的な記述になったとしても、その根拠や今後の見通しを説明し得る十分な議論は、計画完成前には必要だということです。

→ まだ続く どこまで掘り下げて町民と協議をして決めるの?という話など