※後述・編集し直しています
年に一度の日曜議会(一般質問)が終わりました。自席が真横の傍聴席に近すぎてまじまじ見れないのですが、満席に近かったようです。どうも有り難うございました。↑6月議会はこんなに綺麗に町の花アジサイが飾られていました✨
通常、一般質問の持ち時間は1時間のところ、日曜議会は30分。 私は議論が深まらないままでは本当に言いたいことが唐突になってしまうなぁ、など、相手のあることですし、30分には難しさを感じます。
現場把握が足りていないのは当事者不在の決め事だから
↑ 事前勉強の一例、オンライン勉強会。与野党の国会議員たちが教員不足への取組を語っていました。私の出身中学の元教員で、清川村議会議員 小林大介さんの紹介でした。 急に都知事選の争点の一つにもなっているようです。
あと事前準備には町の教育課はもちろんのこと、小中学校の特別支援学級を見学したり、できるだけ多方面から、とくに実際にそこで働く方や、通わせている保護者など当事者の方々には多く話を聴くようにしていました。
国や県という大きな規模での話と現場では、乖離があることがよく分かりました。(写真は、隣町で行われた幼児療育やインクルーシブ教育についてのセミナーの様子と、町内にお住まいで全国でも講師をなさる専門家に話を伺っているときのもの。 )
特別支援学級=目に見えない特性を持つ子ども達が通うクラス。
特性を「発達障がい」と一括りに表現している場合もあります。
見た目では分からない、個々で異なる発達障がいをお持ちの子ども達がいます。 医療が進み、それぞれの特性に合う学びの研究も進み、開成町の場合、その数は全国的な傾向と変わらず増加しており10年前から2.6倍、30年前から6.3倍。 合計54名で、学級数も「情緒クラス」「言葉の教室」など2つの小学校で合わせて8クラスに及びます。1つの中学校は3クラス。※開成町の不登校児童は合計52名(R5年12月)なので、同じ子達というわけではないけど、ほぼ同数。
それらのクラスがあることで、「体育はみんなと一緒に出来るけど、算数のときは特別支援学級でその子にあった学習をして過ごす」など、臨機応変な対応が為されています。 昔はみんな一緒で、それはそれで良い面も沢山あったと思うけど、特性に合わせた学び方が推奨されることもなく、支援員もつかないことで「算数は聴いていて混乱するけど、ジッと大人しく座って耐えているだけの苦痛な時間」のような状態の子達がいたとのこと。ひと昔前の周りの理解も進んでいないなかでは、摩擦が多かったことでしょう。
そうした、一見わかりにくいし、特性が一人一人違うので、ベテラン教員が担当しているかと思いましたが、実際は大卒上がりの新任教員や産休明けの先生などが受け持つことも珍しくないようで、保護者の方々も疑問に思いつつ言えないようです。 学級に関わる課題や改善策を見つけるにも、経験がある先生のほうがいいと思い指摘すると、本町の教育長は同じ考えだったご様子で、「今後は変わっていく」とのことで良かったです。
保護者の方々は疑問に思っても、「先生も大変そうだから、自分の子にさらに『こうして欲しい』など言えない」という負い目を感じている声が多く、それは社会の認識も影響していると思わずにいられません。 学校内だけの問題だけではない認識です。
町民にも知ってほしい。知ることで何か変わるかも
一般質問では、改めて当事者の声を聴く機会を持つことと、校内で済まさずに行政と協力して支援員や支援員を目指す地域の方々向けに講習を行うことについて、質問や提案を行いました。 全体的に、学校のことはもちろん、学校関係者が取り纏めて校内で済ます、という考え方と捉えたのですが、地域に開かれた学校としても定評がある開成町の学校です。
町民が、「教員不足ってニュースで聴くけど開成町は『不足』まで至らずも頑張って回してるんだ」「支援員やボランティアが様々に関わっているんだ」「とくに特別支援学級については一昔前と全然違う取り組み方なんだ」 ということを知り、考えるきっかけになって欲しい。
そうすれば、「自分は何が出来るだろう」と協力姿勢に繋がるかもしれません。 これは貴重な教育人材になります。 そういう流れで、次年度に向けて改訂予定の教育基本方針にある、「町民に開かれた学校」という取組で未実施の案件についてさらに尋ねるなどしました。 教育委員会の会議を学校内ではなく町民センターで行うという記載があるけれど?など。
開成町でも当事者の勉強会や座談会があります ↑↑ こんな気さくな雰囲気で。「ひまわりCAFE」
→特別支援学級はそもそもインクルーシブなのか、という話などに続く。