小田原の話を受けて。公費を利用した議員の県外視察について

連休明けは気持ちの良い快晴! 冷たい雨の3連休は、友達のパパさんが我が子達も一緒に地球博物館に連れて行ってくれて大助かりでした。室内で過ごせる場所が限られています。 我が家に子ども達も遊びに来て、男子はパソコンを分解して、女子はシルバニアファミリーで遊んでいました。^^

さて写真は、私が参加した県外視察先(岩手県紫波町)で、1時間ほど朝ウォーキングして、視察した施設周りを見て回っていたときのものです。 

小田原市議会についての新聞記事

先日は神奈川新聞で小田原市議会の県外視察の話が、「けしからん」という含みを持たせるような記事になっていました。 

県外視察が1日2時間程度の視察のみで、夜は(27名の議員のうち議長を含む5名が)キャバクラに行って遊んでいたこと。またその告発者が議員辞めろと訴えていたことで議員達は強要罪だと告発者探しを県警に依頼したということです。 

議会全体の傾向と捉えかねない反応が私の周りでもあったので、触れるのは内心憚れますが、触れておこうと思いました。

ちなみに私が所属している町議会はいたって真面目な行程で報告書も全員提出、キックバックは皆無です。(小田原市は報告書は代表者だけらしい) 様々な現役議員の声を集めたサイトがありました。→ 「公費を使って議員が視察旅行。必要ですか?」  ・・・いろいろ読むと、議員も全員一緒ではなく委員会ごとで分けて別の場所に行き、それぞれでプレゼンして指摘し合うなど緊張感ある事後活動もあり得るように思います。 住民の方々にいつでもチェックしていただくようなオープンさも必要です。 

何が問題? 人によって違うみたいだけど。一町会議員としては…

2時間程度しか視察していないという点については、記事にあった行程だけ見ると確かに少ないように思える。 ただ1泊2日で遠方の場合、到着日と出発日で移動半日ずつとなり、相手から話を聞くようなケースだと1日2時間程度になることはありえます。 (市は2泊3日が可能だけど町は1泊2日しかできないそうで、開成町が過去に1泊2日で北海道まで行っていたのは驚きました。町の事業から推測するに、限られた現地視察時間以外に、経路を含め確認事項が多くあったはずです。) 

また、視察先が観光地という点についても、小田原市は城など全国に通じる観光地があるので、視察先になる場合もあるのでは…?と思いました。 

市議のコメント「関係者しか知り得ない視察行程を知られているのが怖い」には首をかしげます。公費で行く県外視察の行程は秘密にする方が問題です。 

キャバクラについては、入店を写真に撮られたというのがスキャンダラスで、なぜそんなことに?と考えると、これまでの議会内の上下関係と問題点を示しているようです。 まともに注意をされない代わりに写真撮られてリークされるという関係性を議会のなかで生んでいる…この事実を議長はどう自省するのかしらと思いました。(ほかの議員が告発者か判明してないけど)

あと選挙で住民に選ばれた公務員として、住民感情を想像すれば公費で視察に来てるときくらいキャバクラは控えようとなるものでは? 意識の在り方が疑問です。住民感情は合法か否かという問題ではないし、今は昭和ではなく令和です。住民(有権者)の半数は女性です。 

また、県外視察報告が代表者だけとのことですが、私のところは報告の代表者がいても参加議員の全員が報告書を書きますし、県外視察に至ってはホームページ上で公表もされています。→議員派遣報告 (最近、自分のなかで書いて終わりにならないようにどう扱うかと考えています)

余った宿泊費はキックバックというのは、きっと慣例だったのでしょう。 月額で支払われる政務活動費が視察の費用に充てられているのかな。 減額を求める住民が今後いらっしゃるかもしれません。 私の町では政務活動費がそもそも無いので(悲)、視察費が余れば更なる議会の発展に費やされるのだと思います。

小田原市は神奈川県西の代表格なのだから 

 

小田原城入口の桜(昨年)お城と桜というのも特別ですね。 小田原市に電車で10分足らずというのは開成町の魅力の一つだし、私も子供の頃から好きな街です。 

神奈川県西を代表する小田原市の議会が、都心と逆のさらに西に位置する小さな開成町の議会を気にすることなどないでしょう。 でもこちらは見ているのです。県西を牽引するということは他の県西地域と繋がっているということです。 

歴史と情緒ある市の議会として古きを温ね新しきを知る精神で、個性はバラバラでも勤勉な議員がいる発展的な議会であってほしいです。 3月の重要な議会が始まる折にこのようなニュースになって大変だと思うけど、心を入れ替えて頑張ってほしいです。