団塊の世代とともに高齢化を迎えた”ニュータウン”…と隣の七沢地域 by森っ子②

寒波が来ていて寒いですね! カイロを買い置きしておこう。

前回は厚木市森の里地区が徐々に成長していく様子を子供目線で眺め、体感していた話を書きました。 写真は、中心地にある野外ステージ裏の池(若宮公園内)で、中学卒業以来の同級生と、互いに里帰り中に偶然再会した場所です✨

そして団塊の世代は高齢化

3丁目の「くりの実公園」。この辺りは歩道がレンガ色のタイルで秋の木々との調和がとても綺麗。
整ったばかりの頃はここでアオダイショウが木から落ちてきた。  

主に団塊の世代の移住で発展した地域なので、高齢化は当時から想定されていたのか中学校が開校したときは「ここは将来は老人ホームになる」と最初から噂されていました。 バブル経済時に展望する「高齢者が多い社会」と違うのは、「少子化」が加わってしまったことです。 小学校はまたほとんど一学年一クラスまで減ってしまったそうです。

人口増に対応して開かれたニュータウンなら、その人達がいなくなるオールドタウンになったら「タウン仕舞い」して土地を自然に返すのは理に適っているように思います。 

 森の里に関しては道路拡張や区画整理の話が進んでるので今しばし人口の数字上はキープとなりそうです。 その変化に乗せて、近隣地域の長所と合わせた内側からの魅力発信でもっともっと人を呼び込めるのでは…と思います。 綺麗な環境で写真を撮る人が多い割に、インスタのハッシュタグ#森の里 は、少なすぎます。 仕掛けを作ってほしい。

森の中の公園、七沢森林公園。 行くだけでハイキングになるし楽しい。 芝地が出来てピクニックに最適な場所になっていた。 ハイキング客が多く通り過ぎるし、野鳥観察家たちにも人気スポット。

 少し調べると厚木市内において森の里地区は65歳以上が飛びぬけて高く40%以上と出ます。 住民ならその大きな一因が、人口6千人強の町にその存在だけで10%も数字を押し上げている高齢者専用マンションがあることだと知っているはずです。 刺激に欠けるけど散歩しやすくて、高齢者には(子育て世帯にも)それだけ良いとこなんだと逆手に取って発信・アピールして欲しい。 そこを除くと近隣地区と同じ30%代で、そう変わりません。 

異なる魅力を持つ、隣り合わせの七沢地区。

森の里から七沢地区に入ってすぐの、七沢森林公園ふもとにある「森の民話館」。
ドングリなどを使った工作や昔遊び道具も✨ 
すぐ近くの「森の架け橋」は、90年代、とんねるず「ねるとん紅鯨団」ロケ地になっていたらしい

森の里を囲む山を散歩していると、「古沢」「玉川」など古くからある山間の集落に行きつきます。 よく歩き回っては、森の里と異なる雰囲気を楽しんでいました。 牛舎があったり、戦時中の疎開地だったと聞いてる場所では山肌に防空壕跡やお地蔵さんがありました。

特に馴染みがあるのは、少なくとも室町時代から温泉地として名前がある「七沢」地域です。 中学校に上がると学区が一緒なので、「森っ子のくせに」「七沢人のくせに」と冗談で差別しつつもすぐ仲良くなっていました。

七沢で借りてる畑は、孫たちの収穫体験場に。

七沢は、丹沢の生き物や自然を学べる施設「七沢自然環境保全センター」があり、また子供と行っても楽しめるというのが非常にレアな「厚木市森林組合」の建物があります。 他にも農業、醸造酒業、観光業が全部、身近です。 (同級生が継いだレストラン、同級生が住んでた酒造酒屋さん・・・皆、元気でやっていることでしょう!)

森林公園一帯の祭りで、「七沢名物 いのしし鍋」 

どれもこれも、一朝一夕に出来たものではありません。  地域資源を見直し「生活の質」が求められる現代、それらが日の目を浴びています。 

森っ子たちにエール

そういえば私の祖母は、神奈川リハビリテーション病院(七沢)に入院していたっけ。 桜が綺麗で、畑の向こうに助産院があって、ほのぼのしたところです。

もともと森の里住民は自然豊かな環境を好んで住んでいると思うので、七沢が隣り合わせであることは、大きな長所の一つ、今となっては「強み」です。 七沢にとっても、森の里の利便性や人員流入があるから踏ん張れていた面があるかもしれません。 

 森の里地区に密集するのは研究所だけではなく、既に多くの近隣地域の人を呼び込んでいる数々の美しい自然公園、総合病院、大型スーパー等があります。 子供達の居場所として定着している、日曜日もオープンしてる児童館も長所です。 これからも多くの人が、楽しい子供時代を作れるところだと思います。 魅力発信に努めるとともに健康寿命を延ばし、これからも森っ子達を育てていって欲しいです。 

ご参考:「ここが良いよ、森の里」