自治会対抗駅伝大会。自治会組織の問題と私の冷めた認識を改める

 私の自治会長任期は令和3,4年。 次期会長が決まりいよいよ終わりを見据えた動きになってきました! この辺りの話は、追々書くことにします。 

先週は爽やかな青空の下、3年振りに自治会対抗駅伝大会が開催されました。 各自治会の会長は開会式に出席しました。 私にとっては初めて目にする行事でした。 

3年振りの開催で、現役員で事情を知っている者が一人もいませんでした。 

 開成町内の駅伝大会は、町の生涯学習課、スポーツ推進委員会、そして全自治会の体育部長達が主な運営スタッフとなります。

 当自治会は、任期1年の組長の中から部長が選出されるという変わった組織形態なので、3期6年も務めた前自治会長の下ではすっかり、以下のような流れになっていました。

新組長「組長が回ってきた。 回覧板当番かぁ」。 ➡ 最初の集まりのクジ引きで何の興味もない部長になってしまう。 ➡何も分からないまま町が年2回ほど招集する部長会議に出て、渡された資料をとりあえず会長に提出➡ 会長が中心になって動く  (➡ ご参照「どうして私が自治会長になったのか」) 

町の部長会議があるから…という体裁もあり部長職が作られ、部長手当も自治会費から出ていますが、内部ではちゃんと機能していなかったのです。 この組長=とにかく誰かが部長を兼任…という組織の作り方は、当自治会の大きな問題として付きまとっていました。 開成町の他の自治会は、組長と部長は別にいるのが普通です。 

3年振り開催となると、当自治会の役員は、本当に誰も事情を知りません。 あまりにも分からなさすぎるし、上記のとおりクジ引きで決まった体育部長さんはフルタイム勤務でそのような会議にわざわざ出れません…とのことで、まずは会長の私が体育部長会議に出席してみました。

選手集めが大変だという噂の自治会対抗駅伝大会。これまで内々で決まっていたやり方を変更した

新興マンションの住民で独立した当自治会は、元々この地域一帯の別の自治会(S自治会という、歴史ある大御所世帯の自治会)に属していた名残で、駅伝大会はS自治会との合同チームになっています。 

前回開催時、私は副会長でした。 前会長が「選手集めが大変なんだよ!」と内々に声かけをして地道な選手集めをしていたのは知っていましたが、掲示も何もしないので、結局、選手募集をしてたことなど自治会員のほとんどが知らないまま「自治会対抗」として開催されていたのでした。 公表されていなかったのは、限定的な区間エントリー者をS自治会から指定されていたからかな? 分かりません。

 そこで今年は、自治会対抗というからには、もっと公にしないと…と思いました。 S自治会の会長さんと体育部長さんと、「もし区間エントリー希望がS自治会員と重なれば、ヒアリングしてどちらかが補欠になる」と確認し合い、当自治会でも、回覧と掲示で駅伝大会開催の告知と選手募集をオープンに行いました。 その結果、フルマラソン経験者や中学校の陸上部選手など複数の応募があり、選手開拓に結び付いて良かったです。

 自治会対抗駅伝大会は、根強い人気があるらしい

実は私は、体育部長会議に面倒くささを感じながら出席するまで、この行事に対して冷めた考えを持っていました。 「人口増減に地域差が出てきて、自治会役員が選手選びに苦労する自治会対抗駅伝だなんて、時代錯誤だ。 町が走りたい人を募ってマラソン大会にすればいいのに」と思っていました。

それが、会議で隣に座ったS自治会の体育部長はすごく明るく親切で、「優勝を目指してます。 希望者が重なったら、より速い人を選手にしましょう! よろしくお願いします!!」と言うのです。 ?そういうものですか?

しかも、もう一方の隣に座っていたM自治会(新興住宅地の、町内一新しい自治会)の体育部長もまた爽やかに「若い世帯が多いうちの自治会は、初めてチームを結成して参加するんです✨」と楽しみにしている様子でした。 おお、そうなんですか・・・

応募者なんているのかしら?」と半信半疑で、上記のように選手募集を行えば、ツワモノ応募者達がいて、電話をすれば「当日に向けて走りこんでいます」とフツフツとしたヤル気漲る様子が伝わりました。 なんだか、思っていたのと違うかも? 

 

 当日を迎えてみれば、 山々を背景に気持ち良い初冬の空気の中、ワイワイとした賑わいが地域行事らしくて良かったです。 そして、S自治会とうちの自治会の合同チーム、優勝!!  初参加のM自治会は、なんと準優勝!! すごい! 他のチームの頑張りにも、その場にいる人達は最後まで声援を送って、全員が完走💨

 区間により、「小1,2年男子」「中学生以上女子」「45歳以上」などとエントリーされる選手達のなかに、久し振りに目にする成長した子達や、思いがけず知り合いのパパさん達がいました。 全く知らない人のほうが大半でしたが、頑張って長距離を走ってきてタスキを繋ぐ姿に思わず声援を送っていると、同じチームのS自治会の人と親近感が沸いて会話も生まれていました。(たまたま話をしていた人が、地元がほぼ同じ地域だった!) 

スポーツはなんでもそうですが、ちゃんと見てると楽しかったです。 役員でもないし家族が選手でも無いのに観戦している人達がいることに納得しました。 私も来年も応援したい✨ 地域の知り合いが増えてくればまた面白いことでしょう。

 当自治会は、1年毎にクジ引きで部長を決めて役職を押し付けるのではなく、このような楽しさを知っているか、前向きに取り組める人に務めて欲しいと思います。 そして選手の頑張りを翌年も見守れるように、継続して出来る人がいいなあと… 週末にでも勧誘したい人の顔が浮かぶのでした。。 引き受けてくれるかな~?