間が開いてしまいました。今月は活動報告書を配りまわっています。体育祭や授業参観など、5月はイベントも多くありました。
来月に開成町の一大イベント「あじさい祭り」を控え、今年に入ってから聴講した、神奈川県主催の足柄地域の活性化セミナーの資料を読み返していました。 (↑写真は、あじさいの町として6月は議場にもアジサイ✨昨年の6月議会にて。)
県内でも地理があやふやな人が多い足柄一市五町
セミナーは開成町隣の松田町で開催されました。開成町からは町長を始め職員さんが何名か、ほかにガイドをされている方々もいらっしゃいました。
主旨の説明は神奈川県観光協会会長さんから。元銀行員らしく㈱ブログウォッチャーという会社が提供した詳細な観光客の動向データを分析しながら、足柄観光の課題と可能性を探るという内容でした。 ※動向データはコピーNGですが、観光協会のHPでその取り組みについての説明は見られる。一部は今回のセミナーにも使われていました。
今回のセミナーで扱かわれた足柄地域は、南足柄市と足柄上郡の町(中井町、大井町、松田町、山北町、開成町)の一市五町でした。 それ以上の地理的な説明は省かれていましたが、ほかの足柄地域には下郡の町(箱根町、真鶴町、湯河原町)があります。
神奈川県といえば「神奈川県」より外国では知名度がある「横浜」。(私は外国で日本のどこ?という質問に答えるとき、神奈川県と答えても通じないので「横浜の近く」「東京から電車で1時間」などと言っていた。) そして日本に観光に来たことがあれば知っている足柄下郡の「箱根」。 でも東京方面から来た観光客の多くは、箱根から他の足柄地域に見向きもせずに静岡県の富士山へと向かってしまう。 箱根に来る観光客を足柄地域に迂回させるには?
県のプロモーションに現地が応対できるのか
動向データから色々と考えにふけっていましたが、データはデータ。机上のものです。現地から事実はこうと主張をしないことには、県は良かれと思って町の現状が分からないまま進めてしまう。 ここは各町にはしっかり県に向かって情報発信して案を揉んで欲しいところ。
最も疑問に感じたのはコロナ後に回復している外国人訪日客にどのようにPRするかという県の動き。 足柄エリアは30代前後のアジア圏からの観光客をターゲットに設定とされ、内容はアウトドアアクティビティを中心に・・・というもの。 小田原や箱根にある高額のジップラインアクティビティは、至るところにあるので目新しさは無いです。 足柄ならではのアウトドアといえば山北町の丹沢が中心で、他は南足柄の山を私は思い浮かべます。 平地の開成町はやっぱり素通り? (サイクリング?)
高齢化が進んでいる足柄の現地としては、森林や花々、地域特産物、史跡巡り等をゆったり楽しむ落ち着いた60-70代の観光客や幼児連れファミリーくらいが欲しいところ、そうしたスポットは残念ながら三浦半島や箱根、大山などの別エリアと県はみなしているようです。
足柄全体で連携を取らないと。
希望があるのは、県が、観光の消費拡大を狙うにあたり、「お互いの人の流れを融通し合える」地域間の関係性を望んでいるということです。この姿勢が各町に浸透したら良いと思います。
たとえば2月の松田町のロウバイ(蝋梅)祭りに始まる花観光は、足柄地域内でフラワーツーリズムリレーみたいに菜の花や桜、6月の開成町のアジサイなどと続くので、チラシにそういう各地の情報が共有されているといい。間に中井町と開成町の蛍鑑賞を入れたりして。 花は、山北町の丹沢があるので山野草も含むことが出来ます。 (➡三保のミツマタとか。薄黄色の大人しめな花だけど山間部に見つけた時ちょっと感動する。)
写真は山の中で桜とミツマタの共演(丹沢ではないけれど) 子育て中の身としては、前回書いたような遊べる公園が含まれたマップがあると便利。
また箱根や丹沢に観光する人が多く立ち寄る南足柄市の道の駅には、各種チラシやパンフレットがあるスペースに足柄地域全体もしくは南足柄市のものが多い。 ここをイベントに合わせて他の足柄地域のものがもっとクローズアップされるかたちになったらいい。
「隣の町に同じような施設があるから自分のとこのだけ頑張って宣伝」よりも、「どちらも宣伝して来客に比較させるなどして盛り上げ、相乗効果を図る」ほうが、利益増になる。これは私が美術館勤務のときに学んだこと。 細かいデータは省きますが、ただでさえマイナーな足柄地域を全体で底上げするには、互いに観光情報や交通案内の発信することは必要だと思う。
…NPOなど民間が地域間の繋がりを頑張っていますね。 (➡フリー情報誌アシガラッテや、各自治体のHPに紹介されている、NPO法人による足柄の観光サイト「箱根のとなり千年の湧水地あしがら」)
足柄観光を考える話はつづく