一般質問#5教育②地域参画で小さい町ならではの「教育の町」づくり

開成町を拠点とする子供達のジャズバンド「開成ジュニアアンサンブル」が、先日の土曜日、オーストラリアの同様のteensバンドを呼んでのビッグバンドジョイントコンサート!ブラボー✨でした。 写真はフィナーレの全員集合の場面。 参加している子ども達は英語を学ぶモチベーションがぐんと高まりそうです。 

教育における地域の人の関り方を3つ提案。

一般質問の話①で触れた「教育の町」としての語源「開物成務」のほか、「教育の町」の実態は?と考えたとき、私は学力や進学率より先んじて掲げられるのは、人口2万たらず、面積6.5㎢の小さな町だから生かせる人々の繋がりやきめ細かさだと思いました。

学校には普段から、保護者以外にも多くの地域ボランティア参画があり、学習指導や登下校の見守りなどが行われています。 ここに更に、「町長は教育が一丁目一番地と言ってる」のだから、「開物成務」が町の由来なのだからという推しを利用し、より一層の町民力を子供達のために発揮していただくには例えばこういうかたちで・・・という提案をしました。(議場ではもっとダラダラと話してしまいました ➡映像配信はじまりました。画面下「1.5倍」のスピード調整ボタン利用がお勧めです) 

1,学校と普段かかわりが少ない人の話を子供達が聞く機会 

普段は学校と関わらず忙しくしている人達だからこそ、学校以外の世界を示せる話ができる、ということがあります。 例えば、かつて不登校で今は仕事をしている現役世代の人の話など。 

一般質問の場では、山神町長は 「この人口1万9千人の町に、こんな人がいる、こんな活躍をしている…というのを共有する場を持ちたい」という構想があるとのことです。 学校に行かなければ道が無くなるなんてことはなく、様々な可能性があるんだと子ども達の視野が広がったら良いと思います。

2,横並びにするためではなく得意分野を伸ばすための学習支援

学習支援や補習といえば、当然の如くクラスの勉強についていけない子達のフォローです。 塾通いが増えている昨今、経済格差=教育格差が広がるのを義務教育の場で抑えるためには、それはもちろん大事なことで、継続もしくはより充実させたら良いと思います。

一方で「算数だけは得意なんだ、他はできないけれど」といった抜きんでた得意分野がある場合、今のやり方だと「他」に焦点を当てますが、それとは別に「得意な算数」を伸ばす支援があっても良いと思いました。 全国的にみれば塾に通う助成金を出している自治体もあるものの、本町においてはまず行政で町民の力を借りて出来ないか?ということです。 

一般質問では、「ギフテッド」…学習障害などがあり特定分野で抜きんでた才能を持つ人…として台湾のオードリータン(不登校児童だった過去を持つITの天才。台湾のデジタル大臣)の話を例として出したせいで、教育長の答弁がエジソンやヘレンケラー、サリバン先生まで飛んでしまい…肝心の「そのような学習支援の推進はどうか?」の回答は「基本的に清水議員と同じ方向の考え」と言いながらよく分からない話に…。 私の質問の仕方を反省です。

3,町民のやる気を「人材不足」のところに向かわせる

もう1点の教育における地域参画、これが最初に述べた提案ではありますが、教育現場の不登校支援体制で叫ばれている人材不足を、町民力を高めて補うのはどうか?ということです。 

不登校児童増加はここ開成町でも例外ではなく、コロナ前より倍増しており、その増加率は県平均をゆうに超えています。 こうした課題だけでなく、現状で明らかに不足している支援体制についても町民に全くといっていいほど知らされていません。

今回は不登校児童の半数以上が、相談員とのやり取りが全くないままだったと明らかになるとともに、私からは人材不足の一例を挙げました。 たとえばスクールソーシャルワーカーという、悩みをかかえる児童や保護者と向き合う相談員について。 開成町にはおらず、県の職員が派遣されています。その職員一名は近隣の町と開成町内の小学校(2校)を兼任しているため、一か所に月1度しか来れません。 自治体によっては、自治体独自で雇用しています。 

ここ開成町では、フレイルサポーターや認知症サポーター養成講座には、多くの子育てを終えた主婦や、定年退職した高齢者が多く参加されるそうです。 そうしたヤル気ある方々のなかで更に「社会福祉士」や「精神保健福祉士」の資格取得が叶う方がいれば、町内だけでなく同じく成り手不足の近隣市町でも求められる仕事があります。 

福祉分野の専門家が求められるのは、対高齢者だけではありませんから、第二の人生で人の役に立つ何かを学びたい…という人に応える選択肢、つまり講座等を「人づくり=まちづくり」の視点で用意できたら良いと思いました。 

教育の話・・・記録が残らないコロナ一斉休校禍の子ども達や保護者の実態についてなど、もう1回だけ続く。