小学校運動会の変化に直面ー人口減の労働力不足(単に教師不足?)と時代の流れで

「スポーツの秋」というのは、私が住む町では10月にスポーツ関連の数々の行事がギュッと集まり、11月は芸術の秋でこれまた文化芸能関連の行事が集中…といったように分かれています。  運動会とは違いますが

 

最近、スポーツイベントで思い浮かぶのは、10月頭のスポレク(我が家は毎年行っている公園イベントで、サッカーやバスケなど町内の多くのスポーツクラブがブースを設けて様々体験できる)や、↑写真の町民ソフトボール大会。 眺めのよい芝地で足を伸ばしながらのんびり観戦できる大会でした。 自治会チームと、草野球好きが集まった有志チームが決勝で、自治会(みなみ)が優勝! おめでとうございました。✨ 12月は駅伝大会の観戦に行く予定です。 

コロナ後、初の全学年合同の運動会!

さて運動会。 写真は、SNS掲載の注意喚起があったので子ども達の顔を隠してみました。 

コロナ禍の運動会は、たしか令和3年は学年毎、令和4年は3学年毎に前半後半と分かれており、どちらも全体で午前中に終わるよう短縮され、駆け足のプログラムでした。 令和5年の今年、コロナ後に初めて全学年合同の運動会となりました。 でも元通りではなく、コロナ前の全体運動会を経験している高学年の親にとっては、ハッキリと違いを見て取れるものでした。 

一番違うのは、やはり午前中のみの開催で、「運動会のお弁当」が無くなったこと。↓コロナ前2019年(令和元年)の写真。 

  うちは3人の子達の年齢が離れているので、「15年くらい(4時起きの)運動会のお弁当を作り続けるのかしら…」と信じがたい気持ちでいたら、コロナで突然終わりました。 おじいちゃんも来て幸せな団欒のひととき。 町外から来るだけで時間かかるので、今年は運動会が短時間だし立ち見が基本なので呼びませんでした。 

例えば↑この写真の前景、子ども達はシートを敷いた自席を設けています。 コロナ前、ここは地区ごとに分かれた保護者席でした。 ↓(2019年)

 

保護者達は好位置を求めて校門前は早朝から行列(おもにパパ達担当。)が出来ていたそうです。そうです・・・というのは、聞いた話。^^ 我が家は場所取りで並ぶほど熱量が無かったので…。(長男が6年生のときはパパ並んでたかな??覚えてない) 山の眺めも良いし、ご近所同士の集団ピクニックみたいで楽しかったです。 我が子が出る競技のときは、「撮影ブース」に殺到!(↑写真右) 脚立があったら良かったんだなぁと学びました。 

当時は、子供達は来賓に対面する位置で、テント下に椅子を持ってきて座っていたものでした。 今年は写真のとおり子供達用のテントも椅子もなく、親は定位置を持たずに競技毎に子ども達を撮りやすい位置を入れ替わるという、合理的な立ち見でした。

(メインの場所と少し離れた芝地が、シートを敷いて休憩場所にしてもいいですよ、と案内されていました) テントと椅子の準備・片付けが無いだけで、保護者協力や子ども達の労力はかなり違ったことでしょう。 

また、入退場の門がありませんでした。 子供達はアナウンスの呼びかけに合わせて、自席からバーッと中央に集まり、また競技が終わったらめいめいに戻りました。 門の作成や、入退場行進の練習に割いていた時間はごっそり省かれたでしょうし、入退場それぞれの選曲をする必要もなくなりました。 

競技内容も大幅に変化。練習が少なくてよいもの・省かれたもの。

入退場の行進だけでなく、個々の競技の練習時間に追われて通常授業が減るのを避けたのか、それとも感染症が治まらない中、練習が必要な競技を避けたのか、とにかく子ども達にとっては全員で練習するのはダンス一つ、など最低限の内容となったようです。 組体操や選抜リレーが無くなり、徒競走も無い学年があり、代わりに短時間の練習や説明で実施可能となる障害物競走や綱引きがありました。 それぞれ、子ども達は直前の日々をワクワクドキドキ過ごし、当日もイキイキ楽しそうでした✨これが何よりだったので、これで良いと思いました。  

紅白対抗戦というかたちもなく、全員が楽しく行う体育祭という感じで、得点制度および得点表、また各チームのスローガン旗みたいなのも無かったです。 装飾はほぼ無くし、6学年それぞれ複数の競技をして午前中で終わり昼前には下校するために、PTA競技や次年度に入学する園児の競技は省かれ、テンポよく進んでいました。  

今後は、そういう流れらしい。

高学年のママ友達とは、「あれもこれも変わったね。 先生の負担減になるし、子ども達が練習ばかりということも無いし、お弁当の大変さを思うと私達の余裕が違うね!」「でもリレーくらいあってもいいのにね。バトンを渡す、という経験が無いのもね・・・」などとコロナ前と比較しながら、社会問題化している「教師不足」、何かと「負担軽減」とする時代の流れをまともに受けていることを実感していました。 

一方で、低学年のママ友達に「前は『場所取りのために早く並ぶ』とかあったの?? へえ~! 運動会のお重みたいなお弁当を、本当に作ってたの?? うわあ~大変だったね」と同じ小学校の保護者なのに言われて驚きました。 

どうやらこの流れはポストコロナだから、というわけでなく、今後も続いていくようです。 変化は多数に受け入れられると思ってはいますが、PTAとの協議や生徒、保護者へのアンケートが事前、そして事後にも無いのかなぁと疑問に思っています。こども家庭庁ができて当事者の声を聞く姿勢を強めるのではなかったの? この変化については国の方針があったようです。
日経「小学運動会、『午前だけ』定着」

ほんの数年前まで続いていた運動会の「当り前」が急速に過去のものになりました。 頭の中で自分自身を説得して納得させる必要があります。 子供達が頑張るスポーツ大会をみんなで観戦、ピクニックみたいにお昼を用意してお菓子分け合って…というのは、先に挙げた地域行事や個人的なところで出来るかな? 

こんな風に、自分の意識を追い立てて、時代に沿った変化を受け入れていくことは、今後も増えていくのかもしれません。 それでもときには、本当に良い変化なのかどうか、流されずに踏ん張って、目を見開いて考えたほうがいいときだってあるはずで、そういうときはちゃんと抗って頭を使いたいと思います。