ガザ 停戦を。日本が戦争には断固反対という「先入観」は崩れる

(写真は、2022年春にウクライナ支援のために企画・開催したチャリティーイベントです。町内4カ所のパン屋さんと子供達が協力してくれました。神奈川新聞の「No War」という特集記事の一つになりました。 でもウクライナ侵攻は続いており、難民も増え続けている。)

明け方とても寒くなってきました。子どもの貧困が取り沙汰される日本でも寒さに震えて助けが届かない子達がいるのかなと思いますが、自国の問題で精一杯で世界の遠いところの事情まで考えてられない・関係ないではなく、巡り巡って関係してくると思う。 

環境保全や差別のない繋がりを重んじる風潮のなかで

 (写真:アウシュヴィッツ強制収容所敷地にて、ユダヤ人たちを囲み、また命を奪った、高圧電流が流されていたとされる鉄線…のすぐ横で遊ぶ長男。 イスラエルの国旗をまとった少女は自分の仲間以外は睨むように見回していた。 

政治的な判断以前に人権を脅かすことが悪なのだ!という主張は国を問わず若者にとくに多いらしい。➡国際ニュース(日本語) 私も若者よりということ。世界の人々の存在が、ネット世代は一昔前よりずっと近いのもあるのかもしれません。  

ガザでの残酷な民間への攻撃は明らかな戦争犯罪だと、国連で休戦が議題に上がった10月末、日本は同盟国のアメリカと対峙せず、イギリスやドイツと足並みを揃えて、停戦賛成or反対の意思を示さず棄権としました。

各国がそれぞれにイスラム教徒やユダヤ人のコミュニティを持っていたり貿易/歴史事情があったりと、政治的な判断により立ち位置を示したかたちです。 今、あらゆる差別をNoとする風潮が強く、また地域資源や環境を重んじる時代です。そんなときに一民族を虐殺する行為を正当化するような先進国の政治的判断を見せつけられたのです。

何ひとつ民間人の犠牲や地域一帯を爆撃で破壊して良い理由になりません。 日本は上手く、より声高にイスラエルとハマス(パレスチナ側テロ部隊)の停戦は必要だと急いで訴え続けないと、と思います。

人の道にそれる判断を国としてしないで欲しい。 政治的判断でも長い目でみれば、停戦を求める姿勢でないと外国の民間人たちが持つ日本への美しい先入観が崩れます。「敗戦国となり戦争の悲惨さを経験したことで、和平をどこよりも重視する国。 軍事支援ではなく人道支援に長けている優しく技術も優れた国」という記憶からくる、漠然とした好意的なもの。 その先入観で守られていたり、多国で恩恵を受けている日本人は多いと思います。 

近年、武力行使に断固Noの国、という尊さをどんどん失いつつ、つけ入る隙というか穴を作っていることが良いわけありません。