開成町青少年問題協議会②平和ボケしていた頭に冷水をかけられたような内容について

最近、うちに子供の友達が来ていたときの写真(散らかっている)。 遊びながらどんどんパソコン機能を独学・吸収していくから、今何をしているのか、大人が把握し理解するスピードは・・・とても学校で担任の先生一人に求められるものではありません。

会議の内容について書きたいのですが、まずは基本的なウンチク。

 の続きですが、私にとっては聞き慣れない委員会名や、もともとよく分かっていない町の各課の担当事業がありまして、当日に配布された資料や、町と県のホームページなどを見くらべながら書いています。 

会議に出席していた他メンバーは、何年も継続して参加されている方々が少なくないようで、初参加の私は基本的なことを調べる必要がありました。 以下は自身によるQ&Aです。

Q.1 そもそも「青少年」って? 英語圏で言う「Teenager(13-19歳)」くらい?

A.1 ➡ 青年と少年。ふつう、12歳から25歳くらいまでの男女のこと。(辞書より) 

ただし、神奈川県の「青少年保護育成条例」や「インターネット整備に関する法律」では18歳未満を差す。 また「青少年喫煙飲酒防止条例」では20歳未満を差す。 そしてその他条令によっては同じ年齢だが児童、未成年、少年、若者 と呼び名が変わっている。(!)  そして「青少年」と名が付く条例でも県によって少しずつ異なるのかもしれない。(厳密な年齢に関してはふんわりしているということが、よく分かりました)・・・神奈川県資料 各種法令等による青少年の年齢区分より。

Q.2 この協議会の担当課は「生涯学習課」になっているけど、「子ども子育て健康課」が全く関わっていないのは何故? 青少年といっても、子供は子供だけど?

A.2 ➡ 「子ども子育て健康課」の事業は「保育、学童保育、児童手当、小児医療費助成、成人保健、母子保健、各種検診、予防接種など」 とあり、園や学童等の手続きと、健康診断や予防接種など文字通り「健康面」を担当している。 そしてその対象は子育て中の親と乳幼児~学童期の子ども達を主としているらしい。 ・・・町ホームページ 部署一覧より 

対して生涯学習課は、社会教育、文化教育、スポーツなど、幅広い年齢層が対象となり得る様々な事業を担っている。 幅広い年齢層ということで青少年対象の事業もここに含まれている。・・・町ホームページ 教育委員会の概要 業務内容についてより

現場からの情報提供として警察署と校長先生からの話。

さて、上記の「生涯学習課」による事業リストをサラリと見たあとは、現場からの情報提供、そしてそれを受けての参加者個々による関心事や感想、簡単な経験談などの紹介がありました。 

松田警察署からの情報提供は、足柄地域の未成年者たちの補導内容でした。 

数は多くはないとはいえ、特殊詐欺や児童買春など、やっぱりあるんだなあ・・・という感想でした。 以下、会議内秘密情報ではないのでシェアします。()内は感想です。

●13才未満…火を使う 2件4名。 ← 以前に公園のゴミポイ捨てをする少年達について派出所に見回り強化をお願いに行ったとき、フリーターかと思っていたら想像以上に年齢が低かったのにショックを受けたことを思い出しました。 ほかにも別所ですが、中学生たちが公園のベンチを燃やし暖を取っていた例を聞き驚きました。

●16歳~… 高校生でバイク利用。 公衆トイレで火を使う。 暖を取る理由で飲酒。 酒を買うため免許証偽造。 その他、SNSの危険性が見られる児童買春で8名を検挙。 (足柄地域で8名、多いと思う…)

●特殊詐欺犯が足柄地域で増えている印象とのこと。 うち5人に一人は少年少女。 SNS利用で全国からメンバーが募られてグループが出来ており、検挙した少女は京都出身だった。 (制御できる方法が思いつかず、恐ろしいことです。) 

町の中学校長先生は、ご自分で話している内容が疲労を倍増させているご様子でした。 

コロナに振り回されてる上に、急速に広がる子ども達のSNS利用に難しさを感じており、更にそれらに関して求められる学校側の対応があり教育現場は疲弊しています! というのが第一声でした。 

子ども達のSNS利用について何に難しさを感じるかというと、昔のように「教師や学校に不満を抱いて窓をバットで割る」などではなく、教師たちには子供間で起こっている問題が表立って見えないこと。

またコロナでより求められる学校教育については、「学校にいる先生達はICT(情報通信技術)の最先端にはいられないんです」というセリフが悲鳴のように聞こえました。

「もちろん、適度に活用していきたいし、トラブル解決が難儀だといっても、先生達のやる気を失わないように努めて取り組んでいきたいと思っている」 とのことでした。 

(ここで教育長から何のフォローもなかったことに思うところがありますが、脱線するので別の機会があれば触れるかもしれません)

参加者から

町保護司・更生保護女性連絡協議会長 という、活動内容も想像できない肩書でしたが、その経験談を聞かせてもらうことで、警察署で発見される「青少年問題」のその後を引き受ける重要な役割を担っていることが分かりました。

● 一人一人は素直で良い子なのに、集団になると悪いことに走るのがこの辺の子ども達で見られる例

●15~20歳の子達との面接を保護施設にて月2回行っていて、平均でいうと半年間くらいそこで一人一人から話を聞ける。 など。

ほか、PTA会長さんから

子ども達が今、SNSに関して何を扱っていて、親はどの程度把握していて、そこに他人とのトラブルがあるのかどうか・・・。 そうした問題はもはや学校では背負えないので、最近中学校PTAでは全生徒と全保護者に対してアンケートを取りました。

↑ との紹介がありました。 自治会長代表として参加していた私は、実は中学校のPTA役員でもあるので、そのアンケート内容企画と集計作業に関わっていました。 口ははさみませんでした。^^

その他

配布された資料の半分以上は、町のものではなく県のものでしたが、町もそれを指針としていることは分かりました。

「かながわ青少年育成・支援指針」

この中では青少年問題の多くをきちんと細分化して、一つ一つを行政の支援事業にしているように読み取れます。 行政で間に合わないものはNPO法人と連携するとも記載されています。

県の動きとなると、大半が横浜など大都市中心なのでは・・・と思いきや、そうでもありません。

調べれば県西でも良い機関が複数あるようです。

・・・たった年一度だというこの会議の意義について、家で調べたり復習したりしてようやく何か分かったような気がします。 そうして得たものを私は生かす機会があるのかまだ分かりませんが

ここにこうして書き留めて置いたら、引出しを開けやすくはなりそうです。