愛を歌で表す文化を思い出す。匿名で自宅に届いた自治会讃歌

今日は全く別のことを書こうと思っていましたが、素晴らしく達筆な宛名の封筒に、匿名のお手紙を添えた自治会讃歌なるものが自宅に届いたので書かずにはいられません。 

正確には自治会讃歌ではなく、当自治会を組織する住民が居住する大規模マンションの讃歌です。

一住民作によるマンション讃歌が存在するマンションが、果たして他にあるでしょうか? 

第一次入居開始後、まだ15年ほどの当マンションですが、残念ながら讃歌を作るほどこの場所を愛した作者は既にお亡くなりになっているとのことです。  

自治会のあいさつ運動の一環で作られたらしいですが、作者が亡くなられた後は受け継がれなかったそうです。 「何かのときに使って頂ければ」という、10年以上も保管されていて私に届けるに至った手紙主様の思いもあるので、役員さん達と共有・相談し、何か出来たらと思います。

以下が歌詞です。 コードも書かれていますがメロディーが分かりません。

「酒匂のせせらぎ 窓辺で聞いて

富士の高嶺を 仰ぎ見る

碧の風が 吹き渡る

愛と幸せ 育む町

おはよう ※

コンニチハ ※

こんばんは ※ 」

所属先への愛は歌で育む? ご当地ソングや社歌など。

上記の歌詞※にはマンション名が入ります。 

当マンションからは酒匂川のせせらぎが窓辺で聞こえる部屋もあれば、富士山を臨める部屋もそれぞれ多数あります。 マンションの魅力を巧みに含んでいる歌詞です。 後半は「あいさつ運動」ならではの歌詞のようです。

私は自治会長という立場になっても歌を作ろうという発想は皆無でしたが、愛する郷里や所属先の歌を作るという行為は考えてみると珍しくありません。 

国歌については今年、オリパラで多国の国家をたくさん聴けるでしょうか? そして県歌は長野県だけでなくほぼ全ての都道府県に存在しています。

神奈川県歌も存在しますが、横浜や湘南を歌った歌や、「箱根八里」の方が知られていますし、ここ足柄の地でいえば、金太郎くんの歌が有名です。 「ま~さかりか~ついで きんたろう~ く~まにまたがり おうまのけいこ~ ハイシイドウドウ ハイドウドウ♪」 

また、所属先の歌といえば校歌やスポーツの応援歌だけでなく愛社精神を育む社歌もあります。 私の主人の会社は古くから続いている大手で、社歌があるそうです。 聞けば毎朝放送で流れるというのでカルチャーショックを受けたものの、昭和ブーム再熱?のような新鮮さも感じられ、客観的には面白いです。 

使いようによってはツイッターやCMから話題性が高まる社歌やご当地ソングです。 日経がなんと社歌コンテストを開催しており、大賞を受賞するとカラオケ配信という特典が付くそうです。NIKKEI 全国 社歌コンテスト | 日本経済新聞  主人にお勧めしておきました。

ここ足柄地域の開成町にも地元を愛する人達が多いので、もう金太郎以外にご当地ソングがあるのかもしれません。 もしあるのなら、夕方のチャイムのメロディーはそれでもいいです。(金太郎でもいいです^^特別ですね。)

今回届いたマンション讃歌・・・。住民同士で歌うイメージはなかなか未熟な私では出来ませんが、これほどまでに、この住まいの利点に思いを馳せて、歌まで作った人がいた…という発見には、楽しく前向きな気持ちにさせていただきました。 お届け主がどなたか分かったら、お礼をお伝えしたいです。