ソーラーシェアリング。田園風景の中のソーラーパネルは見慣れるものなのか

 週末はタイミングよくちょうど良い天気で、田植え体験に参加しました!

代表を務める子ども向け団体の春休み企画に「自然エネルギー工作」がありました。 そのゲスト講師の一人、小山田大和さんがスライドショーで子ども達に紹介していたソーラーパネル下の田んぼです。

↑ 「ASOBI隊」という子ども子育て支援団体による、国立青少年教育振興機構「子ども夢基金」助成活動です。

「ASOBI隊」なので、何でも「遊び」にして子ども達に経験させます。 昔遊びや自由遊び、科学実験やスポーツのほか、福祉や環境など現代の課題や異文化に通じるものまでも。 

このときは、小山田さんの話の後に、指でつまめるミニミニソーラーパネルを使った半永久的に動くオモチャを作りました。

動向が注目される人、小山田大和さん

ASOBI隊活動に参加して、子ども達にも分かり易く解説してくれた小山田大和さん。 開成町「瀬戸屋敷」にて

ソーラーシェアリングは、小山田さんが取り組む社会問題解決事業の一つで、一つの土地を発電・農業でシェアするというエコシステムです。

小山田さんは、社会問題総解決となるモデル事業を複数、自ら実践していてとても注目されています。 疎ましいけど抜きんでていて無視できない・・・という人も多い印象です。 

実践経験を積んでいる政治家として、いつかどこかで登場するのでしょうか。 こういう、信念に基づいてばく進する人がいた方がピリッと緊張が増すし、議論は活発化して包括的な高みに至ると思うのになあ、と見ています。

私は彼の複数並行する行動力と図太さが独特ですごいと思うので、陰ながら応援している気持ちです。

しかしソーラーシェアリング・・・ 難しい話がいろいろ議論されていますが、ソーラーパネルのような人工物が日本の美しい田園風景にあったら、目障りじゃないですか? というのが、車窓からボーッと景色を眺めているのが好きな主婦の、最初に浮かんだ疑問です。

科学的な証明でもあれば後押しになると思ったけれど。

なかなか広がらないのは、条例・農作物の制限や、設置・売電価格の問題等、多くあるらしく、日本人の心の拠り所となる風景に黒い窓を入れるという「景観問題」もその一つです。 

画像は航空写真家 Nicolas Chorier  ニコピックス (zenfolio.com)  より。in India 

アメリカのような広大な土地では売電収入を見込み、森を破壊した乱開発が進み、逆に温暖化になるなどの問題が散見されます。 アメリカの他インドでは、写真のように、運河の上に設置して景観の差を埋めるような試みが見られます。 考えは分かるけど実行しちゃうのがダイナミックですね。 

日本、私の行動範囲の中では進みが緩やかなので、たまに山や畑の中に目にするくらいで慣れてしまいました。 

でも乱開発が進めば、分かりません。 この慣れるか目障りかという問題は感覚的なもので、人によりけりです。  

科学的に「人は視界の中に黒点が○パーセントあるとそれを異質に感じる」とか景観問題と絡めたデータがあれば、感覚的・感情的な批判に対しては何かの参考にはなるのでは・・・と英文含め少し文献を探しましたが、そのとき見つからずそのままでした。 

関心を持ちつづけて、子供達にも考えさせる。

田んぼ横の水路で泥洗い。そのまま初対面の子達と水遊び。レジャーシートを引いてお弁当食べて、良い週末になりました。

子ども達は泥の中に裸足がはまる感覚や、そこに青々とした稲を自分の手で植えていくことに喜んで、本当に楽しそうでした。 

自分で植えた稲が、話題のソーラーシェアリングの元での実りとなり、美味しいお米になるのです。 

折を見て話をしたり、成長を眺めたり、お米を食べたりすることは、今後、多かれ少なかれ農業、環境問題、食文化などの関心へと繋がっていくはずです。 

私の中では話が難しいし疑問解決にも至らなかったのですが、関心を持ち続けて、お米の成長を楽しみにしつつ子ども達と話し合っていこうと思います。 

将来の子ども達から、私が思いつかなかったソーラー活用案が聞けるかもしれません。